ペコさんくれろ

育犬日記@黒柴ペコ

初めて犬を怖いと思った日

本日も長文です。


日曜日の事です。
南極大陸が終わり、次男と夜んぽに出かけました。

夜んぽは、排泄のためなので、近所をぐるっと一周するだけです。

自宅が見える路地にさしかかった時、
ペコが空き家の垣根を見て、立ち止まりました。


何かいるの?


垣根をそっと覗くと、そこにはペコよりひとまわり小さい赤柴がいました。

ペコ母がその姿に気づいた時は、すでに戦闘態勢になっていて、
一瞬のうちにペコに飛びかかってきました。

ペコも唸りながら応戦!!




じつはその赤柴さん、空き家のお隣のお宅で飼われている仔なのです。

夜から朝にかけて、よく近所をウロついていたという話を耳にしていましたし、
実際、ペコ父も帰宅時に、何度か見かけています。
母も夜んぽで、以前遠くに見かけた事がありました。

お向かいのおばちゃんなどは、ワンコを連れて早朝にお散歩している時、
突然襲い掛かってきたために、おどろいたおばちゃんが自分のワンコを抱っこして守っていると、
腕や足に咬みついてきて、流血もしています。

でも、おばちゃん赤柴さんの飼い主さんには言えずにいました。


その仔が、今まさに目の前にいます。


ペコ母、頭の中でどうしたらよいものか、ぐるぐる思考が駆け巡りました。

そうだ!まずはペコを守り、次男も守らなきゃ!!

ガウガウ唸りながら、応戦しているペコのリードをたぐりよせ、
間に入り、次男にはペコ父を呼びに行くように言いました。


これ長々と書いていますが、ほんの数秒の事です。



ペコ父が駆けつけたので、ペコを引き渡し家へ連れ帰ってもらいました。


さて、この赤柴さんを飼い主さんのところへ連れて行き、
係留が度々外れている事を言わなくてはいけません。

ところが・・・。


赤柴さん、ペコがいなくなったからか、
今度は母に向かって唸りながら威嚇し近づいてきます。

顔つきはすっかり威嚇モード、歯をむき出して吠えています。



怖い・・・。



以前ノーリードのラブくんにガウられた事もありますが、
過去記事「叱らないで」
その時は、こんな怖さを感じませんでした。
驚いたけれど、怖いとは思わなかったんです。


でも、この赤柴さんの唸りと威嚇する姿は、
人を全く信用していないような、冷たいんです。目つきが。


どうしたらいい?
自分に聞きます。
ママさんのところで学んでいるんでしょう?



目を合わさないように、脅威を感じさせないように・・・。



そうこうしているうちに、赤柴さんが自分の家の方へ向かって走っていきました。

ペコ母ゆっくり後を追います。

騒動を聞きつけて、お向かいのおばちゃんが家から飛び出してきました。
以前咬まれているので、この時を待っていたようです^^;



飼い主さんの玄関のチャイムを押している間も、
赤柴さんは近づいたり、遠のいたりしながら、威嚇してきます。


飼い主さんご夫婦が家から出てきました。


「お宅の犬、放れてますよ。」

「あ、ほんとだ!」


飼い主さん、すぐに捕まえると思いました。
だって飼い主さんのすぐそばまできてるのに!!


ご主人「おい!えさ持って来い!」


奥さんがおやつを持って出てくると、
ご主人がおやつでおびきよせます。


鼻先まできています。ほら、捕まえて!!

あぁ、行っちゃった・・・。




ん?もしや、飼い主さんも怖がってる?



近所の皆さんの話によると、
その赤柴さんはほとんどお散歩連れていってもらえておらず、
その代わり、夜遅くに係留を放しているようなのですが・・・。


「よく夜にひとりで歩いているのを見かけますし、聞くのですが、
 夜になると放しているんですか?」奥さんに聞きました。

「まさか!自分で鎖(ナスカン部分のこと)を外してしまうんです。」

「そんなに簡単に外れます?」

「だから先日鎖を変えたんです!」

「それでも今日、外れてますよね・・・。」

「・・・。」


責めるつもりはないんですが、
結局責めてしまう雰囲気になってしまいました。

襲われたら、確かに人や犬も危ないですが、
威嚇するだけで、こちらが何もしなければ、
その仔はきっと咬んだりしないでしょう。

でもね、赤柴さんが事故に合う危険があるんですよ!



遠くからご主人が赤柴さんの首輪をつかみ、
自分の肩を痛そうに押さえながら歩いて戻ってきました。
どうやら肩を咬まれたようです。


おばちゃんも、自分が以前咬まれた事を訴え、
二度と放さない、放れないように、とお願いし、家に戻りました。



ペコ母、「犬が好き」です。
ママさんのところで学んでいるうちに、
いつか犬に関わる事をしたいと思うようになりました。

保護のお手伝いとか、預かりさんとか。もちろん、過去形ではなく今もです。

でも、「怖い」という気持ちを知った今、
もう一度しっかり自分を見つめなおし、考えなければいけないと思いました。

ひとことで「犬」と言ったって、いろんな境遇の仔がいることでしょう。
ましてや保護犬さんなどは、つらい記憶があるはずです。
それ、知っているつもりでいましたが、それはつもりだけだったんだ。


飼い主さんと一緒にお散歩できている仔は、
いくら叱られていたって、きっと幸せを感じているんだろうな。
それが犬のけなげなところなのでしょう。

あの赤柴さんは、どうなんだろうな。
あの冷たい目は、どこからきているのかな?





ソファのカバーが破れ、ペコが中から綿を出していたので、
ちょうどそこにいた長男に頼みました。
「お兄ちゃん!ホールドラッピングしてて!すぐに縫うから!」

「おぉ!やってみる!!」


長男、はじめてのホールドラッピングです。

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嬉しそう♪

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ママさんのところで学んだ、抱っこやホールドラッピング。
頑張って取り組んできて、本当によかったと思います。