ペコさんくれろ

育犬日記@黒柴ペコ

獣医の思いと飼い主の思い

昨日、カイカイの再診で病院へ行ってきました。

さて・・・何から書こう。
それくらい先生と話しこみました。かれこれ1時間は話したと思います。
患者さん少なくて、大丈夫なのでしょうか?
平日で遅い時間だからなのか、それとも流行ってないからか・・・(笑)

病院で受付を済ませると、すぐに呼ばれました。

先日の血液検査の結果です。
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これは血清中のIge値を調べたにすぎません。
食物アレルギーの場合は、Igeで陰性でも、
リンパ球で検査をすると陽性と出るものもあります。

リンパ球で出てくるアレルゲンは、
体内に入れてから、数日後に反応が出ます。

なので、あくまでも「目安」として考えます。


小麦と大豆が要注意と出ました。

ペコのフードは、穀物、大豆不使用なので、
考えられるのは、おやつです。

Ige値の低い肉系のおやつでも、つなぎに小麦が使われていたり、
原材料に大豆が含まれていたりします。

またフリーズドライ納豆をフードのトッピングにしたりもしていました。

先ほども書いたように、Ige値についての結果なので、
これが原因とは言えませんが・・・。


先生は、今回の結果を踏まえ、
先週処方されていた抗生物質と抗ヒスタミンで、
痒みの改善がみられないことから、
やはり食物によるものではないか?という考えのようでした。


「今日たまたまセールスがきて、こんなものを置いていったから。」


先生が、大きなポスターを広げました。

ペコが以前食べていた、療法食メーカーのポスターです。



おぉ!きたきた!

想定内です。


軽くスルーしつつ、
思いきってアカラスについて聞きました。


先生は、1〜2歳の若犬は、アカラスの可能性も高い。
ただ、前回の病院でアカラス薬を処方されていて、
それで治まったのならば、半年たって再発することは考えにくい。
なので、食事とアカラスと両方を並行して・・・


やっぱり並行です。
ここで主張せねば。

いっしょにやってしまうと、何が原因かわからないので、
アカラスから先に対策してほしい。
検査もしてほしい。


先生苦笑いしつつ、検査をしてくれました。
ペコの赤くなっているほっぺをゴリゴリ削りました。
でも、顕微鏡検査でアカラスは発見されませんでした。
先生曰く、毛穴の奥に寄生しているため、
なかなか見つける事は難しい。と。



・・・で、食事の話になっていきました。


ペコの普段食べているフードの袋や、
おやつを持っていっていたので、
先生は、それを見ながらカルテに書きいれていました。
先生、ニヤニヤしながら袋を丹念に見て、

「こういうのって、そこら辺では売ってないでしょ」

「アレルギー体質だと思うので、それなりに考えてあげているつもりです。」

「ふ〜ん・・・」


先生、私のこだわりを少し理解してくれつつあるようです。


療法食についても、聞きました。

「このメーカーしか扱っていないのですか?」

「なんで?」

「○○が入っているから、食べさせたくないんです。」

「へ〜!!もちろん、他のもあるけど。ちょっと!パンフレット持ってきて!」

スタッフのお姉さんにすかさず声をかける先生。

病院で取り扱われている療法食のパンフレットの、
原材料のページを調べ始める先生(笑)


やっぱり獣医さんって、そこまで意識してないんだなぁ・・・。


先生に言いました。

「もし、フードを療法食にするとして、
 それでもし、治まったとして、
 その後は徐々に普通の食事に戻していきたいという希望があります。
 それについてのお考えは、どうでしょう?」

先生、またしても苦笑い。

「もちろんずっと続けるつもりはなくて、
 治まってきたら、あれちょっと足してみよ。
 で、様子を見る。大丈夫だったら、別のものを足してみる・・・。
 ここに通っていた仔でも、結局鶏肉だけがアカンかったってわかって、
 今は、鶏肉だけ食べんようにすれば、大丈夫になったんや。」

先生、方言まじりになって、饒舌になってきました^^;


「で?どうする?やっぱりアカラスを先にやってみるんか?
 時間かかると思うけど。これはお母さんが決めればいい。」

「そうして下さい。お願いします。」

「そうやなぁ・・・。
 そしたら、2週間分アカラスの薬を出すから、それで様子を見て、
 痒みが酷くなったり、様子が変わらなかったら、
 2週間待たなくても、すぐに連絡すること。
 その時は、療法食に切り替えることを約束することでどう?」


ちょっと考えてしまいましたが・・・


「わかりました。それでお願いします。」


ここまでの先生とのやりとり。
私の考えを、頭ごなしに否定しないところに好感が持てたのと、
一方的に方針を押しつけないところ。
信用してもいいかな?と思えたからです。

アカラスの薬を処方しながら、
ますます饒舌になる先生。

私が診察中にずっとメモを取っていたので、
ペコに処方するアカラスの薬品名も教えてくれました。

また、アカラス薬はフィラリア薬と同じものだから、
飲んでいる間、フィラリアは飲まなくてもよいこと。
購入済みの薬が、もしかすると来年使えるかもしれないから、
次回持ってくるように。と。


「以前もアカラス薬を飲みましたが、そんなこと言われませんでした!」

「めんどうだからなじゃい?
 まぁ、アカラスはフィラリアの何倍もの量になるから、
 フィラリア飲んでも飲まんでも、たいした違いもないしな。」


最後に先生はもう一度念を押しました。


「薬を飲んでも痒みが増すようなら、
 すぐに連絡すること。必ず!」



あれだけ療法食を拒否していた私ですが、
この先生なら、もう一度試してもいいかも。


獣医さんとの相性って、本当に難しいと思います。
私が自分の思いに意地を張ることによって、
これからの道のりが遠くなることは、
ペコの身体への負担も大きくなります。


昨日からアカラス薬を飲んでいますが、
今のところ痒みは治まっていません。


よく眠ってます(笑)落ちそうですよ。ペコさん。
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もう少し様子を見て、
私が決めなければいけないと思います。