遠慮は無用
先日のこと、ペコに向かって「こんにちは♪」と言ったら、
「ワン!」と吠えました^^
「こんばんは♪」でも「おはよう♪」でも吠えます(笑)
おそらくは、誰か来た?と思っての警戒吠えです。
一発芸にできるかな?(笑)
さてさて・・・。
かなりの長文な予感・・・。
↓の記事に書いた、遊び終わっての噛みについて。
ツイッターではチャーリー組の皆さんにたくさんのアドバイスを頂きました。
いつものように虫一郎さんがまとめてくださったのがこちら。
また、オンラインでもママ先生からアドバイスを頂きました。
で、自分なりに今後の方針について考えてみました。
一番大切なこと。
人を噛むことはNGである。
そのためには、興奮を早めに抑える。
遊びと遊びの間に、「休憩」を挟み、次の遊びを期待して待てるようにする。
で、もしガウガウ興奮が激しくなったら、あっさり放っておく^^;
以上3つ!!
そんだけ?(笑)
これでいいんです。
一気にたくさんのことを取り組もうとしても、
なかなか難しく、できないことに目が行ってしまいます。
なので、まずはこれだけ!
今回、皆さんと色々なやりとりをしていて、
思ったことがあります。
ペコはパピーの頃から噛みが激しく、
興奮のスイッチが入りやすい仔でした。
とにかく「噛み」を止めさせたい。
そのために「犬に優しい方法」
「体罰や、叱りではない方法」で取り組んできました。
具体的に言うと、
興奮し、スイッチが入った時は、
まず動きを止めるために、抱っこやホールドラッピング、
また、脳の興奮を断ち切るために、
インターセプトして、視界を遮るなどなど・・・。
そのおかげで、お散歩や家の中でも興奮によるスイッチ噛みがなくなりました。
それまで苦痛だったお散歩も、普通に歩けるようになり、
家の中でフリーにしていても、平和に過ごせるようになったのです。
すっかり落ち着いて、静かになったペコ。
大人しく、もの静かな犬との暮らしを望んでいる人にとっては、
これがゴールだったのかもしれません。
ところが、その頃から尻尾が上がらなくなったんです。
噛みの抑制をしてきたために、
自己主張や、自信を失くしてしまったのかもしれません。
ペコが自信を取り戻せるよう、尻尾もアゲアゲになるように・・・。
これは↓の記事にも書いた、取り組みが始まりました。
一緒に遊んで、犬としての欲求を満たす。
これもその取り組みのひとつです。
・・・で、興奮度が増すと、噛みが復活しはじめた。
正直、悩みました。
上がった尻尾を取るか、少しくらいの噛みなら、妥協するか・・・^^;
興奮して噛みが出るくらいなら、いっそ遊びを止めるか・・・。
でも、それは違いますね。
やっぱり全部必要なのです。
尻尾が下がるのを恐れるあまり、ペコ遠慮していたのかもしれません。
でも「人を噛むのはNG」
これは、強い気持ちで伝え続けなければいけません。
興奮での噛みについて、ムツゴロウさんの本を読みなおしていて、
こんな文章が目に止まりました。
ムツゴロウの動物交際術 (文春文庫) (2003/03) 畑 正憲 商品詳細を見る |
以下、引用
日常的なやりとりに於て、慣れが入り込んだり、
技術的な淡白さで付き合ったとしても、それは当然だと思うし、
挨拶などのあっさりしたルーティン・ワークは、
動物を安心させる。
分かりやすさや、普通に行われるしつこくない安定性は、
動物にとって大切なものである。
しかし、コミュニケーションの度合いが強くなると、
動物(人の子供と置き換えていただいて構わないが)は、
心を全開にして向き合い、命を賭ける傾向がある。
このような時には、分かりやすさなどは障害になるし、
全力で、魂ごと相手にぶつかった方が、絶対にうまくいく。
命と命が激しく触れ合うべきだし、生きているという事実を共有すべきだ。
二度と再現出来ないもの。
一期一会。
彼と自分だけが創り出し得た、熱い一瞬。
そのような感じがこめられれば、プラスにこそなれ、
大きな間違いをしないで済むだろう。
動物の心は純であり、ナイーブで、軽蔑されることを何よりも嫌い、
涙に濡れた瞳で外界を見つめている。
だから人は、自分をより純粋に、そして単純にすれば、
相手の心に届き得ると理解すべきであろう。
ペコとの関係。
もちろん日常的には、まったく問題なく過ごせているんです。
けれど、これからはその先。
コミュニケーションの度合いが強くなりつつあるからこそ、
尻尾も上がり、噛みも復活した。
そんなペコに対して、「尻尾が下がったら・・・」などと、
遠慮がちな態度は、軽蔑にあたるのかもしれない。
強く、優しく、毅然とした態度。
真正面から向き合い、生きていることを共有せねば。
・・・で、もし、尻尾が下がるようなことがあったら・・・
また上げればいいんだから^^;