ペコさんくれろ

育犬日記@黒柴ペコ

古典的条件づけ?〜今更ジロー編〜

前回の今更ジロー編?、に用語の間違いがありまして( ̄▽ ̄;)
ありがたいことに、お詳しい方から、ご指摘を頂きました。
すでに、こっそり、修正しちゃってますが( ̄▽ ̄;)

以降の記事についても、ご指摘、大歓迎です!ヽ(゚∀゚)ノ
せっかくお勉強しているのですから、
間違って覚えてしまっては、モッタイナイ!


そんなわけで、続きます(^ー^* )


さて、パブロフの犬



こちらは、暖をとる、シバイヌ ( ̄▽ ̄)
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空腹の犬に、餌を与えるとヨダレが出ます。(無条件反射)
この犬に、餌を与える前にメトロノームの音を聞かせることを繰り返すと、
メトロノームの音を聞いただけで、ヨダレを流すようになります。

メトロノームの音は、もともと中性刺激で、
犬が何も反応を起こさない刺激です。
これが、餌という無条件刺激との対提示によって、
条件反応(ヨダレ)を誘発するようになった。ということ。



専門用語を、確認していきたいと思います。

無条件反射、無条件刺激とは?
そんなのわかるよー!って思いがちですが、ホント?わかってる? ( ̄▽ ̄)


まず、パブロフの犬においての、無条件反射は、ヨダレ。
そして、無条件刺激は、餌。でした。


ヨダレは、口の中に食べ物が入ったことによる、
食餌性の反射(唾液反射)です。
この無条件反射というのは、生体に備わった反射のうち、
生得的なものをいいます。


このような反射、ヨダレ以外に何があるかな?って、調べてみました。


突然大きな音がして飛び上がったり、すくんだりする(驚愕反射)
光やほこりなどで、瞬きをする(瞬目反射)
四肢を強く刺激すると、関節が曲がる(屈曲反射)


などなど・・・。

また、もう少し広い意味で、
心拍や、発汗など自律神経系の支配下にある内臓筋や、
腺の活動を含む類似的なものとして、
無条件反応という用語があります。



で、このような反射を引き起こす刺激・・・
上の例で考えると、「突然の大きな音」「光」「四肢への刺激」
などを、無条件刺激。と言います。

これには、「餌」のように、生体にとって好ましい報酬的なものと、
生体にとって好ましくない、嫌悪的なものがあります。


あー、あー、ここまで、大丈夫かなぁー・・・間違ってないかな?( ̄▽ ̄;)




フェッチを見せても、ヨダレは出ませんがが、
ワクワクした気分になります♪
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じゃ、メトロノームの音、にあたる中性刺激ってなぁに?


これは、生得的な行動も、習得的な行動も何もひき起こさない刺激。です。
「名前を呼んでおやつ」で言うならば、取り組みする前の、「名前」です♪



実際に行われた実験で、用語を確認してみます。



ワトソンという人が、その昔←昔って、アバウトですが。
アルバート坊や(8か月の乳児)で実験を行いました。

アルバート坊やは、はじめ、白ねずみ(中性刺激)を見ても平気だったのに、
白ねずみ(中性刺激)と、鉄棒をハンマーで叩く音(無条件刺激)とを、
対提示され、白ねずみを恐れるようになりました。(恐怖条件反応)

その結果、白ねずみだけでなく、
うさぎ、犬、毛皮のコート、毛のついたお面、脱脂綿などが、般化され、
恐怖を感じるようになってしまいました。


坊やにとって、元々白ねずみは、中性刺激だったのに、
ハンマーで叩く音と対提示され、白ねずみが条件刺激になり、
白ねずみを見ただけで、恐怖条件反応が誘発されるようになったのです。
しかも、白ねずみに似た、白いふわふわっとしたものまで(T_T)


あぁ、なんて酷い実験でしょう!…と悲しくなります。

人の子だと、酷い!って思いますが、
犬の子だと、「しつけ」と称して、
これに似たようなこと・・・大きな音で驚かせるとか、
他にも、あんなこと、こんなこと、していませんか?




まとめてみますと・・・。

初めは反応を引き起こさなかった中性刺激が、
無条件刺激との対提示によって、
条件刺激となり、条件反応を誘発する。
これが、「古典的条件づけ」
でありますっ!!


しかも、これ、
ほとんど全ての動物で生じる学習のしくみ。なのです。



この「古典的条件付け」実はここからが、肝心。


続きます。