ペコさんくれろ

育犬日記@黒柴ペコ

ヘンなおじさんの優しさ

今朝のペコ。
ごきげんで、ルンタッタ♪ルンタッタ♪



おかーさん♪たのしいねぇ♪
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暖かくなってきて、気持ちも軽やか、足取りも軽やかです。
薬の効果もあって、発作もなく、落ち着いて過ごせていること、
心からありがたいと感じています。


私の気持ちがすこし落ち着いてきたこの頃、
そういえば・・・と思いだしたことがありました。




いつもの散歩コースの「とある畑」で畑仕事をするおじさんがいます。

そのおじさん、いつもペコが通りかかると、
「ちょっかい」をかけてきていました。


おじさんが大きな声で、「ワンワン!!」と犬の鳴きまねをするので、
ペコが警戒して「ガウガウ!!」と吠えたてると、
「そんなに吠えたら、鍋にして食っちまうぞーーっ!」と言ったり、
また、畑に行く途中などに出くわすと、
遠くから、私とペコをめがけて、
両手を上に上げ、ガニ股で、「ワンワン!!」と言いながら、
近づいてきたり・・・ ( ̄▽ ̄;)


はじめのうちは、そんなおじさんを、腹立たしく思っていた私。



でも、何度か会ううちに、そんなに悪い人ではなく、
ただ「ちょっと勘違いだけど、犬好きなおじさん」だという事がわかり、
おじさんを遠くに見つけ、
「ペコちゃん!ヘンなおじさん来たよ!」と声をかけると、
ペコも、警戒半分、楽しさ半分で、ニヤリとしているようにも見えました。


「ヘンなおじさん」が畑にいない日は、
「ヘンなおじさんいないねぇ」と言うと、
ペコも畑の方を見て、少し残念そうにしていたり。


人間社会には、こういう「ヘンなおじさん」がいて、
でも、本当は犬が好きで、
その「好き」をこういう表現しかできない人もいるんだよ。って、
いつかペコにもわかるかもしれないしね。とか。



その「ヘンなおじさん」に、
検査入院の数日前に出会った時のこと。


いつものように、遠くから両手を上げ、ガニ股で近づいてきます。


ペコが「ガウガウ!!」と吠えかかると、いつもの調子で、
「怖いのかー!?ワンワン!!食っちまうぞー!!」と、
からかいながら、どんどん近づく「ヘンなおじさん」



部分発作が毎日起き、検査入院を控えてナーバスになっていた私は、


「この仔、興奮しすぎると発作がおきるんです!
 もうやめてもらえませんか!?」と、
少し強めの口調で言ってしまいました。


おじさんは驚いた様子で、
「犬もそんなことが起きるのか!?」


「はい。倒れて痙攣するんです!!」


「うひゃーー!!ひっくり返るのか!?」



おじさんは、その場に固まって、
私とペコが立ち去るのを呆然と見送っていました。



そのまま歩きながら、
「これでいいんだ。おじさんやり過ぎなんだよ!」と自分に言い聞かせていました。




その後、時々「ヘンなおじさん」を遠くに見つけることがありますが、
私たちの姿を見つけるやいなや「ヘンなおじさん」は、
すぐに方向を変えて歩きだしたり、引き返したりするようになりました。



これはきっと「ヘンなおじさん」なりの、優しさなのでしょう。




今思うと、きつい口調であんな事言わなければ良かったな。

もうお薬飲んで安定しているから、
また前のように、少しくらいからかってくれてもいいのにな。



「ヘンなおじさん」に「もう大丈夫」って伝えたいな。