ペコさんくれろ

育犬日記@黒柴ペコ

心のリハビリ

なかなか書けずにいたのですが、
検査入院以来、気にかかっていたことがありました。

それは・・・。


投薬治療を始めてから、
ペコの様子が、以前とは、少し違ってしまったこと。

仕草や、視線、表情が、
どことなく険しかったり、ぼんやりしたり。
そして、何より一番気がかりだったのは、
しっかり私の顔を見てくれなくなってしまったこと。

いつも自信なさげに、伏し目がちで、
たまに私と目があっても、オドオドした様子で、
すぐに視線をそらしてしまう。


これが、もしや薬のせいだったら、
それもありのままのペコの姿であり、
丸ごと受け入れなくちゃ!と思い、
ペコには、以前のように楽しく、明るく接するように心がけていました。


901778_266343636879868_567523360_o.jpg



日常でも、お散歩でも、
何が特別なことができた!からではなく、
普通に歩けること、走れること、おやつを食べられること、
脚を上げてシッコができること、などなど・・・。
今まで以上に一緒に喜んで、褒めていました。


歩きながら途中で立ち止まった時には、
私も立ち止まって、ペコの見つめる視線の先を一緒に見て、
風の匂いを感じたり、耳を澄ませて遠くの音を聞いてみたり・・・。


10004006_268284703352428_399140460_n.jpg


それは、決して「わざとらしい」ものではなく、
今こうして発作の心配をせずに、
健やかでいられることが、心から嬉しいことに思えたから。

たまに吠えても、ガウっても、
興奮して走り回っても、
それすら、私にとっては「元気でなにより♪」と嬉しく思えたから。




投薬治療が始まって、一か月が過ぎたこの頃。

少しずつ、ほんの少しずつではありますが、
ペコの様子が変わってきました。
以前のように、私をしっかり見てくれるようになってきたように思うのです。


10250177_269205723260326_2732447927009635587_n.jpg



入院先の病院では、とてもよくして下さったのですが、
それでもやっぱり、色んな経験をしたせいで、
臆病になっていたのかもしれません。
人と視線を合わせることが、怖い。ような。

目をそらして、伏し目がちになってしまったのは、
決して薬のせい。ではなくて、
ペコの心が、そうさせてしまったのかもしれない。


知らない場所、知らない人の中で、
ペコなりに、順応しようと一生懸命頑張ったんだろうな。


10007434_267976586716573_286639870_n.jpg



ペコを病院へ迎えに行った時、
私たちと再会して、ペコはとても喜んでくれました。
でも、ペコを連れてきたスタッフのお姉さんが、
私にリードを託し、立ち去って行くのを、ペコは追っていったのです。


頼る人のいない病院では、
きっと、スタッフのお姉さんを頼りにしていたのでしょう。



犬にだって、感情があって、心がある。


怖いものは怖いし、
痛いものは、痛い。


それでも頑張って、環境に順応しようとする健気な犬。
それに甘えているのは、人。




安心して暮らせるように。
安心して眠れるように。

10013447_267515073429391_364175214_o.jpg