ぼくの友だち かみ犬ボス
私が犬のお勉強をしているチャーリードッグスクールが、
なんと、ムツゴロウさんをお招き下さるんですって!
いやぁ、もう、もちろん行きます!行きます!
こう見えてワタクシ、
今までにも、ムツさんの講演会に2度行ってます ( ̄▽ ̄) ←自慢かw
それが、今回は、スクールの主催で、しかも1時間半もお話しが聞けて、
しかも、しかもタイトルが、【咬み犬といわれる君たちへ】ですもの。
これは、行かずにおられようかー!ε≡≡ヘ( ´∀`)ノ
そんなわけで、勝手に盛り上がって、
ムツゴロウ週間になっている私です ( ̄▽ ̄)
ムツさんの本は沢山持ってるんですが←自慢かw
コチラを改めて読み、勝手に目汗出しまくってます。
ムツさんがこれまでに学んだものを、
子供たちのために物語として出したものです。
若い夫婦の元で飼われることになったセントバーナードのボス。
愛情いっぱいで育てられていたのですが、
夫婦に子供が生まれると、暮らしは一変。
奥さんが散歩に連れて行けなくなり、旦那さんが朝晩の散歩をすることに。
けど、旦那さん。仕事から帰って、観たい野球中継もある。
散歩が面倒になってきた。
あぁ、犬なんて飼わなければよかった。
夫婦の愛情は、全て、生まれた赤ちゃんに注がれていきました。
ボスは散歩もろくに連れて行ってもらえず、
声をかけてもらうことすらなくなりました。
ある時、外を子供が通りかかり、ワンワンワン!と吠えました。
奥さん、やっと赤ちゃんが寝たばかりなのに!うるさいわね!
窓を開けて、コラ!と怒鳴った。
ボスは、嬉しかった。奥さんが声をかけてくれた!ってね。
それから、通りを子供が通るたびに、ワンワンワン!と吠えるようになりました。
子供に吠えると、奥さんが声をかけてくれることを、ボスは学んだのです。
何度怒鳴っても吠えるボス。
夫婦はやがて、ボスが吠えるたびに、ボスの頭を殴るようになりました。
甘やかして育てたのがいけなかったんだ。
もっと厳しくしつけないと。
今のうちにしつけておかないと、子供が庭に出るようになったら、
とびかかってくるようになる!
なんかいた!本能で行動するペコさん。
そして、あるとき頭を殴られたボスは、奥さんに噛みつきました。
それを聞いた旦那さん、すごい剣幕で野球のバットを持って庭に出て・・・
振り下ろされたバットをよけるため。自分を守るため。
ボスは旦那さんに飛びついて噛みつきました。
こちらは、クッションに噛みつくペコ ( ̄▽ ̄)
ボスは人が信じられなくなってしまいました。
もう誰も寄せつけなくなってしまったのです。
そんな過去を持つボスを、なんとかしてほしい。と頼まれたムツさん。
体当たりで、ボスの心の治療にとりかかるのです。
途中、王国の女性が一度だけ、ボスに噛まれました。
仔馬を追いかけようとしたボスに、こらだめだよと叱ったけれど、
言うことを聞かなかったから、
だからボスの頭をポカリ!と叩いたのが原因です。
蚊をおっぱらおうとしておばちゃんの手が出てきたから、
ぼく、びっくりして噛んじゃったけど、
そのおばちゃんから、このまえお散歩中に畑の野菜をもらったんだー!
その時も、ムツさんは、ボスを叱らなかった。
叱らないで!というボスの訴えだったから。
もともとは、飼い主の無理解がはじまりだったから。
噛んだ、噛んだ。
ことさらにそこだけをとりたてて騒いで、
犬は危険。と脅かさないでほしい。
噛むことに怯えて、この若い夫婦のように、
しつけと称する厳しい罰を与えるのは、
やっぱり違うと思います。
人を酷く噛むことは、絶対にいけないこと。
私自身、いつもいつも自分を戒めていることです。
だからこそ、噛む状況を作らないために、
ペコのボディランゲージを学び、
犬という動物を学び、
犬はどんな風に学ぶのか?
犬はどんな風に世界を見ているのか?
まだまだ、もっと知りたい。
もうすぐ夏休み。
ぜひとも子供たちに読んでもらいたい。
ムツさんの強くて優しい心が、ボスの心を溶かしていく過程。
ピュアな子供たちの心には、きっと届くと思います。