シルバーなウィークは、ゴールドな日だった!
シルバーウィークの昨日。
実家のペコ爺とペコ婆が、ペコ家にやってきました♪
しるばーうぃーく?
それっておいしいの??
ペコ家に来るのは、これが2回目。
来客にはガウガウなペコと、ガウガウするペコが怖い認知症の母。
2度めましての出会い。果たしてどうなりますやら・・・ ( ̄▽ ̄;)
車から降りたペコ爺と婆の声や気配に、
室内ではすでに、警戒態勢のペコです( ̄▽ ̄;)
私はペコが飛びかかっていかないように、
入口から離れた場所で、
しっかりペコの胸を抱えて準備万端!
ペコ爺が先に部屋に入りました。
そして、後から続くペコ婆。
そして、もれなく警戒吠えを連発するペコ ( ̄▽ ̄)
吠えているペコを見るやいなや、
「だから怖いって言ったでしょ!帰ろう!帰ろう!
あー、ごめんね、ペコちゃん。」と、
今入りかけた部屋を出ようとするペコ婆 ( ̄▽ ̄;)
そんなペコ婆をよそに、
ペコ爺は、距離をとったまま、ペコと私の方を見て、
「よう!ペコ!じーちゃんだよ!」と声をかけます(笑)
私は、ペコの胸を抱えたまま、
「ペコ!お利口さん♪ じーちゃんだよ!」と声をかけました。
と同時にペコは、
ペコ爺の姿を見て、声を聞いて、漂ってくるであろう匂いを嗅ぐと、
すぐに確認できたのか、すっと吠えやんで、
抱えた私の腕にも、それまであった緊張が、ふっと緩むのを感じました。
おー!すごいじゃん!
GWに2人と会ったこと、ペコはちゃんと覚えてるのねぇ。
「帰りたい!」と言うペコ婆をなだめつつ、ふたりが着席。
一方ペコは、すでに落ち着きを取り戻しつつあります。
お茶を飲みながら、ペコ爺からおやつをもらいました。
その様子が、また面白かった。
私は、特に「おやつのあげ方」を伝えておらず、
ペコ爺流であげていたのですけどね。
ペコ爺は、
「ペコ♪」と声をかけながら、
おやつをドンドンあげるんですよ(笑)
お座り!とか、お手!とか、そういうの全くナシ。
とにかく、じゃんじゃんあげてる(笑)
そんなわけで、多めに用意した手元のおやつは、
あっという間になくなってしまい、
食べてた「どら焼き」まで、こっそりあげていました(笑)
ペコは、そんな感じで「おやつ降ってきます」な状態なのに、
もっと頂戴!って、バタバタすることもなく、
すっかりリラックスモード。
このひと、おやつくれるひとだ。
自主的に伏せるペコ。
このままでは、どら焼き丸ごと1個あげてしまいそうな勢いなので、
ペコ爺には「おしまい。」と言ってもらい、
おやつをあげるのを、やめてもらいました。
するとペコも了解したのか、
少し離れたところで、自ら伏せはじめました。
最初は、怖い!怖い!と言っていた婆も、
そんなペコの様子を見て、
「お利口さんだねぇ!可愛いねぇ!」を連発し、
自ら伏せてウトウトし始めると、
「あぁ、眠くなったんだねぇ。赤ちゃんと一緒だね。
こんな可愛い仔がいて、幸せだねぇ!」と、
ペコを見て、何度も、何度も言っていました。
下からペコを覗くペコ婆(笑)
そんな風にペコがまったりし、ホッとするのもつかの間、
知らない場所なせいで、
ふと不安になると、トイレに行きたくなるペコ婆 ( ̄▽ ̄;)
しかも、毎回トイレの場所がわからなくて、
私がついて歩かなければなりません。
その度に、ペコがガウらないか少し心配だったのですが、
最初の一回目だけ、ワフと言いかけた時、
婆の手を引きながら、
「ペコ~!」とペコの方を見て声をかけたら、
フ~っと落ち着いた様子で、
浮きかけたお尻が、また元に戻った(笑)
それからは、
婆が立ち上がって動いても、姿を目で追うだけで、
ペコは、いちいち反応しなくなりました。
私から求められてることが、落ち着いていることなんだな。と、
まるで理解しているかのように見えました。
そうこうしているうちに、さらにペコの落ち着きが増してきて、
自分からいつものクッションの場所に行き・・・
最後には、こうなった! ( ̄▽ ̄)
大げさかもだけど、
来客時に、ここまでリラックスできるって、
ペコ家にとっては、まさにミラクルな出来事なのです。
私がお勉強しているドッグスクールでは、
「名前を呼んでおやつ」という基本の取り組みがあります。
犬が何かをした。から、ご褒美のおやつ。ではなく、
むしろ、何もしてない時にこそ、おやつをあげます。
何もしてないってことは、落ち着いている時ってことで、
その状態で、名前を呼んだり、いい仔~♪と言いながら、
おやつをあげることによって、
その時かける言葉が、落ち着きをもたらす魔法の言葉になり、
また、おやつをあげている人、声をかける人が、
犬にとって、落ち着きをもたらしてくれる存在になる。
犬にとって一番安心できることって、
リラックスできること。なんじゃないかしらん?
ペコ爺、それを誰にも教わってないのに、
自分の感性のままにやってくれちゃったんだなぁ。
おそるべし。ペコ爺。
何かしたから、お利口さん。じゃなくて、
何もしてなくても、お利口さん。
そういう風に感じる気持ちが、
困難な状況にも打ち勝つチカラになるってことを、
またまた、今更ジローに痛感しました。
ペコと暮らすようになってから、ペコのガウガウが理由で、
「家に誰か来る」という状況が、
とてもハードルの高いものに感じていたし、
実際、高かったんだけど、
いつの間にか、お互いに成長してるんだねぇ。
私たちにとって、
案外どーってことないかも?って、
かなり自信が持てたような、手ごたえを感じたような、
あー、今まで頑張ってきて良かったなぁ!って、
そんな風に思えた、シルバーならぬ、ゴールドな一日でありました♪