認知症で車椅子でも旅行に行けた ~雑感~
◆バリアフリーと犬
ハード面だけでない、ソフト面のバリアフリー。
介護だけじゃなくて、色々な面でも感じることがある。
私の場合は、特に犬関係なのだけれど。
前篇で書いた、利用者や私たちをジロジロ見たり、
指を差してコソコソと耳打ちをする人たち。
これこそ、ソフト面でのバリアフリーから遠い人だと思います。
時々ツイッターで
今日の散歩で、犬をガウガウ吠えさせて、興奮させて、
犬の首をガツンガツンしてけしからん飼い主を見かけた!
そんなつぶやきを見かけることがあります。
そういうつぶやきをする人たちって、自身も犬を飼っていて、
犬のことをよく勉強していたり、生業としている人が多いと思うのだけど。
そうやって批判する人がいるから、
追いつめられる人ができあがるんじゃないのかしら。
少なくとも、犬を飼っていて、犬を大切に思う気持ちを持つのであれば、
そんなことをいちいち批判的につぶやいていないで、
ガウガウ吠えている犬を見ていないで、
さっさと通り過ぎてあげればいい。ただそれだけのことじゃないのかしら。
そして淡々と、
世の中の犬たちが、本当の意味でのバリアフリーな世の中で生きられるように、
優しい「技術」を世の中に伝えていくこと。知らせていくこと。
私はそうありたい。って思うようになった。
◆食べる
母が「食べる」ところを見ていて、
食べることについて、改めて考えさせられました。
「食べる」っていったいなんだろう・・・。
美味しいものを食べた時の嬉しさ。
好きな人と食べる時はもっと美味しい。
温かいスープを飲んでホッとする気持ち。
カリカリと噛める喜び。
給食のあのメニューがもう一度食べたい。
お風呂上りの冷たいコーヒー牛乳は懐かしい。
「食べる」ってきっと人それぞれに、
様々な記憶と結びついているんじゃないかしら。
食べるって、
何をどれだけ、何グラム食べるとか、
この栄養素を摂るために必要とか、
それだけじゃないよね。
そんなことを考えていたら、つぶやいてた。
おいしいと、うれしいは、
— ペコ母 (@peko0421) 2016年10月27日
いぬのなかでは、つながっている。
やさしいおかあさんの手からもらうおいしいは、もっとうれしい。
なんでそんなかんたんなこと、みんなうたがうんだろう?
みんなちょっと、むずかしくかんがえすぎなんだワン。 pic.twitter.com/d1hHPjG0mc
犬のしつけやトレーニングでは、
たべものを使うことが多いのだけど・・・。
そのたべものを、ただ単純に「トレーニングの道具」
としてしか考えてない人が増えてきてるんじゃないかしら。
そんな風に感じてしまっていた今日この頃。
父は施設に入ってからも、母の元へ毎日「たべもの」を届けています。
クッキー、カステラ、リンゴ、チョコレート、せんべい・・・
父が毎日来ることを「理解」はできなくても「感じて」いる母。
そんな父と母を見ていると、
「おいしいは、うれしい」がたとえ科学的に証明されなくとも、
確かな真実である。と私はそう思うのです。