愛ってなんだ?
さて、厳しい編。です ( ̄▽ ̄)
生死の境を幾度となく乗り越え、
そして、今のムツゴロウさんがいる。
そこには、動物たちとの様々な関わりあいがあったのですね。
それは、それは、壮絶な場面も。
子供の頃テレビで見た、
動物好きのムツゴロウ王国のムツさんの顔から想像できない、
過酷な体験も数々。
どこまでも、動物を愛し、自然を愛する姿。
それが、胸にガツンガツンと迫ってきました。
貧困生活から一転、
一軒家を借りることになり、
そして、ある日、犬を飼おうと思いついたムツさん。
ペットショップに行くと、そこには、
ケージの中の団子になった子犬たちがいました。
その中から一匹を抱き上げ、即決♪
ムツさん、その頃は、
秋田犬の仔犬でさえ見分けることができなかったそうです。
その子犬は、グル。と名付けられました。
そして夢中になった・・・。
ムツさんは、家の中でグルを飼うのではなく、
庭に大きな犬舎を建て、その中で寝泊まりし始めたのです。
命に恋して―さよなら「ムツゴロウとゆかいな仲間たち」 (2001/03) 畑 正憲 商品詳細を見る |
以下、引用
夜が更けてくる。
私たちは、体をくっつき合わせ眠っている。
二人の間には、熱がたまり次第に切なくなってくる。
どうして俺たち、ここにこうしているのだろう。
巨億の人や生き物がこの地上にいるのに、
庭の片隅で抱き合っている。
この俺たちは一体なんだろう。
切なさが増していき、相手がいとおしくなってくる。
愛しているよと、臆面もなくつぶやいた。
愛。
命あるものをつなぐ、イオンのボンデージ。
遺伝子にきっと、組み込まれている信号に由来しているものだろうが、
魂が最高の状態の時にそれはリリースされる。
命の潤滑剤。
接着剤。
活力源。
あやふやでも最も強靭で、誰にも姿を見せない。
私はそれを手のひらですくえない。
でも、体からあふれてくる。
愛。
優しい顔つきをしていて、冷酷でもあり、
科学の分析を拒否している。
私は、愛を仲人として、動物のところに出かけることを学んだのだと思う。
こちらが、人間であるかどうかは、問題ではなかった。
夜、寝る前の排泄のため、庭に出て、
月を見上げたり、虫の声を聞いたり、
風の冷たさを頬に感じたり。
ペコと自然の中で、一緒にいるだけで切なくなってくる。
まさにこんな感覚に陥るんですよねぇ。
命と命がここにある。
それでいいじゃないの。と思えてくる。
しつけをどうのこうの言う前に、
まずは、そこ。
愛さえあれば。と言うと、
鼻で笑う人たちもいます。
愛情を持って接していても、
問題が解決しない。
愛なんて誰でも持ってる。
愛情をいっぱいかけてる。
それでもうまくいかない。
本当にそうなのかな?
愛って何?
以下引用
犬を飼うにあたって、親からかわいがってねと教えられる。
動物は、愛してあげなさい、かわいがってあげなさい、
というのが、今の文化の形である。
それはそれでいいと思う。
ところが、馬上の人となり、
「お前かわいいね。いい子だね。」と馬に語りかけ、
鬣の付け根を愛撫ばかりいたのでは、
決して馬は動かない。
極端に言うなら、
「この野郎!」としかりつける強さが必要になってくる。
愛を単純化して理解し、かわいい、という部分だけを拡大し、
それを流通させてしまっているのが、
現代の文明の大きな欠点ではなかろうか。
ムツゴロウの犬めぐり (ムツゴロウとゆかいな仲間たちシリーズ) (1995/10) 畑 正憲 商品詳細を見る |
わがままじゃないんです。
脚の調子が悪くて、少し休みたいだけ。
それを感じ取るのも、愛。
叱ると言っても、
叩いたり、殴ったり。
孤独にさせたり、突き放したり。
そういう事ではないのです。
言葉尻にとらわれてはいけない。
ムツさんは、くれぐれも言っています。
それは許可できない。
毅然と向き合い、伝えることができているのか?
愛情を持って頑張ってるのに、
うまくいかない。と言っているけれど、
私のそれは、
かわいい、かわいい。だけの愛じゃないのか?
むむん。
やっぱり、私の生き方。私の心の持ちよう。
問題を解決する方法にばかりとらわれる前に、
自分の心を見つめなおし、姿勢を正すこと。
そこが、一番の基本なんだ。と。
褌を〆なおしている私なのでありました( ̄▽ ̄;)
褌。何度〆なおしてるの?のツッコミは、なし。で ( ̄▽ ̄)