好きに勝るものはなし
今のところ、まとまった雪が降らないペコ地方。
今年の冬はどうなってるんでしょう。
年が明けたら、ドカンと降るのかしらねぇ。
気象予報士ペコさん、これからの予報はどうなってますの?
わかりましぇ~ん!
さて、今日は私事。覚書風味に書いておこう♪
先週末、ひとりで名古屋の実家へ帰っていました。
あ。今日も長文の予感です( ̄▽ ̄;)
実家は、ペコ爺とペコ婆の二人暮らし。
ペコ婆、アルツハイマーの中期くらいになるのかしら?
もうだいぶ前から自分自身や、周りとの関係なども、
わからなくなってきています。
もれなく私の事も、娘だとはわからなくて、
なんとなくよく知ってる、どこかのお嬢さん的な存在に感じているようです。
お嬢さんってとこがイイでしょ♪♪(*´∀`*)
うーん。
自分自身のことは、娘時代に戻っている感じかなぁ。
そんなわけで、お互いに名前で呼び合い、
しばし平和な時が流れていたのですが、夕暮れ時になるにつれ、
ペコ婆はだんだんと落ち着かなくなってきました。
家の中を見渡して・・・
「皆、もう、帰ったね!あ!◯〇ちゃん(私のこと)!
早く帰らないと! お母さんやお父さんが心配しているよ!」
そう言って私の腕を引っ張り、外へ連れ出そうとします。
ペコ婆、どうやらココは自分の家ではなく、
学校にいると思っているみたいなのです。
皆を家に帰してから、自分も帰るつもりらしい^^;
ペコ婆に腕を引っ張られながら、
こりゃ、このまま帰った方がいいんジャマイカ?ってくらい、
だんだんと口調が荒くなってきて、次第に怒り、泣きも入ってきました^^;
ペコ婆の想いを否定しないよう、ペコ爺となだめつつ、
なんとなくやり過ごすことしばし・・・( ̄▽ ̄;)
そうだ!夕飯を作ろう!
そう思って席を外した後、夕飯の席に呼ぶと、
先ほどのペコ婆の姿は、どこかへ行っていました。
ほっ。よかった。よかった( ̄▽ ̄;)
そんなこんなのペコ婆ですが、
以前にも増して、ペコ爺のことをとても頼りにしていました。
お父さん♪お父さ~ん♪
少しでも姿が見えなくなると、爺を探しはじめるペコ婆。
ペコ爺は面倒がらず、それにいちいち誠意をもって応えていて、
我が親ながら、感動してしまいました。
それでもやっぱり毎日のこと。それはそれは大変だと思います。
爺曰く、感情の起伏が激しい時は、暴言を吐くこともあるペコ婆。
時々腹が立つ時もあるけれど、
ひとしきり文句を言った後、ペコ婆、最後にニッコリと笑うのです。
その顏を見ると、仕方ないな^^;って、そう思い直すんだって。
確かに私にも、天使のような笑顔を見せてくれたよ♪(*´∀`*)
ペコ爺の言葉を聞いていると、
それって、子育てや、犬育て、また人と人との関係にも、
通じるところがあるあるだなぁ。って。
人間も、生き物も、感情があって。
どうしようもない思いを、身近な人に吐き出すことだってある。
それを、許し、許されながら、暮らしているんジャマイカしらん。
そんなわけで、毎度の事ですが、実家へ行くたびに、
犬の学びは、自分自身の学びであり、
命に向き合う基本的なことを学んでるよなぁ。って、
改めて気づかせてもらえるのであります。
そんでもって、今回、また大きな気づきもあったんです!
そう!ここからやっと本題! ( ̄▽ ̄) え?w
ペコ婆、ペコ爺と車で出かけるのが日課になっていて、
それをとても楽しみにしています。
あ、行った先のことは、帰る車に乗るやいなや、
記憶の彼方にいってしまうのだけどね ( ̄▽ ̄;)
でもね、ペコ爺の車のナンバー。
4ケタのナンバー。
これは、いつ聞いても、何度聞いてもスラスラと言えるし、
駐車場に並んだ沢山の車の中からでも、
ペコ爺の車だけは、ちゃんとを見つけることができるのですよ。
車は数年前に買い替えて、ナンバーは昔のものじゃないのに、ですよ。
それって、凄いことだと思いません?
アルツハイマーって、
短期記憶を司る「海馬」の神経細胞が減少することによって起きるのですが、
ペコ爺の車のナンバーは、海馬を通って脳に記憶されたのか、
それとも、海馬を迂回して、何かしらの条件で記憶されたのか・・・。
そんなことを考えてたら、ふと浮かんだのが、「扁桃体」です。
扁桃体は、動物が感じる「好き」「嫌い」などの情動を判断する器官です。
そして、それを「海馬」に伝える。
私はこの「扁桃体」を、ペコが感じる「怖い」を考える時に知りました。
そっか。怖いだけじゃなくて、「好き」も扁桃体は判断してるんだ。
アルツハイマーって、新しい記憶ができないハズ。なのだけど・・・。
ペコ婆にとって、それ以上にペコ爺の車が好きってことなんだろうか?
覚えられないはずの、4ケタのナンバーを記憶させるくらい、
ペコ爺の車が・・・
いや、ペコ爺のことが「好き」ってことなんじゃないの??ヽ(゚∀゚)ノ
そして・・・
私は、また犬のことを考えるのであります。
ペコ婆の扁桃体も、
それからキミの扁桃体も、
私のハートでガッツリわしづかみにしちゃうぞ ( ̄▽ ̄)ってねw