犬は犬だけど、動物なのだ。
今日の夕んぽは、ザーザー雨。冷たい雨。
けれども、
尻尾を高く上げながら、意気揚々と歩くペコのお尻を見ていると、
自然に私の口元が緩み、嬉しくなってくるのよねぇ(^ω^)
今日じゃないよ。雨で撮れなかったから、昨年の今頃の写真です♪
さて。
昨年の秋に出版された、
動物翻訳家という本を読みました。
出版されてすぐに手に入れたものの、
なかなかじっくり読む時間がなくて、今になっちゃったんだけどね( ̄▽ ̄;)
前回の記事にも書いたのだけど、
犬の自然な姿。というのを最近とくに意識するようになって、
そうだ!この本あったっけ!って手にとってみたわけであります。
まぁ、そしたらなんと、 とても興味深くどんどん引き込まれ、
グイグイと一気読みしてしまいました。
環境エンリッチメント。
この本では、動物福祉の立場から、
飼育環境を充実させて、動物たちの精神的、
身体的な向上をさせる取り組みをしている、動物園。
四種類の動物たちと、四つの動物園が紹介されています。
ペンギン
チンパンジー
アフリカハゲコウ
キリン
飼育員さんや獣医師さんたちが様々な努力や工夫をこらし、
動物たちの快適な暮らしを実現するため奮闘するそのストーリーは、
動物たちの戸惑いや不安、そして少しずつ変化していく姿や、
それに伴う飼育員さんたちの心模様が
臨場感たっぷりに、表現されていて、
まるでその場に居合わせてるような気持ちにさせてくれます。
なので、途中でやめられなくなったというわけです(*´∀`*)
犬と暮らすようになって、 犬を学ぶようになって、
環境エンリッチメントというワードは、耳にした事があるし、
どんなものかも理解してるつもりだった私。
でもさ、 この本に出てくる飼育員さんたちが動物に向ける想いを垣間見て、
私がいかに、理解してるつもり。なだけだったのかとガツンときたよ。
犬だって動物なのに、 犬は人と暮らす歴史が長いという理由で、
動物園の動物たち、野生の動物たちとは、 一線を画してる気持ちが強くて、
いかにやっつけな扱いをしてたかってこと、
胸に手を当てて我が身を振り返ったよ。
印象に残った箇所を、それぞれ少しだけ引用させてもらいます。
ペンギン
新しい施設に引っ越したとき、
動物によっては食事ができるまでが大きなハードルになることもある。
だから担当飼育員としては、まずそれだけで感謝の気持ちでいっぱいになるのだった。
チンパンジー
威嚇して相手の反応を見ることで、ここに出入りするに値する、
信頼できる相手かどうかを確かめることは彼らのスタンダードな行動だ。
アフリカハゲコウ
絶対に嫌なことはしない。
このルールを守り続けたことは、やはり間違いではなかった。
キリン
動物というのは、人間とはまったく違った世界観のなかで生きている。
たとえ良かれと思って手をさしのべても、
彼らにとってはまったく魅力的ではなかったり、むしろ迷惑ということさえある。
犬だって動物なのに、ホント、やっつけ的に扱われていることが多いよね。
って、今更に思いました。
こんな風に書いちゃうと、誤解を招くかもなのだけど、書いちゃおう ( ̄▽ ̄)
柴犬など、プリミティブ(原始的)な犬種に属する犬たちは、
犬たちの中でも、
動物園の動物や、野生動物に近い野性味を持っているんジャマイカしらん。
さすれば、それこそ、ある意味、
この本に出てくるような飼育員さんたちのように、
まずは、環境を整えることが重要で、
それから、人間を信頼してもらうための接し方が必要で、
人の社会で暮らすためのしつけ的なことって、
そこからやっと始められるものなのかもね。って思いました。
だから、犬との関係が、何かしらで拗れてしまい、
野性味溢れた姿に戻っちゃったような場合も、
環境を整える。というところから、再スタートっていうのが、
道理に合ってるんだね!って、今更ジローに、自分で自分に納得しました。
犬は犬だけど、動物なんだよ。ってこと、
忘れがちだけど、忘れないようにしなきゃね♪(*´∀`*)