世界の中心で婆が叫ぶ③
雪やこんこ♪あられやこんこ♪
犬は喜び庭駆け回る~♪なペコです(*´∀`*)
さて。前回の続きです。
そんなこんなで笑いの絶えない外食の後、
家に戻って、お茶を飲みながら、またしばしおしゃべり♪
ペコ爺、私に向かって隣近所の近況や、
自分が町内会の役員になったよ。なんてことを話してくれるのだけど、
それとともに、だんだんと婆のご機嫌が怪しくなってきました。
隣?知らん!知らん!
町内会なんて何も知らせてこない!
え?お父さんは何か知ってるの!?
ずっと婆が行ってたじゃないか。でも最近は爺が行ってるんだよ。
そんなの嘘!! 私は町内の集まりなんて、一度も行ったことがない!
てな感じに、ああ言えば、こう言う。で、
爺と婆が言い合いになってしまいました。
以前から薄々感じていたのだけど、 どうやら、この手の話題は、
ペコ婆の怒りスイッチのようです。
今回、それがはっきりとわかりました。
今まで自分ができてたことが、できなくなってしまったことを、
なかったことにしてしまいたい。と感じているように見えました。
認知症の人は、感情の起伏が激しくなり、
突然怒り出す。なんてよく聞くし、実際私もそう思ってたのだけど、
本当は、それぞれに、そのスイッチがあるんじゃないかしらん。
何もわからくなってるわけじゃ、決してない。
その後、私がまたまたトイレに立った時・・・。
なんと私の後を追って、トイレの前で待っててくれたペコ婆。
今まで、どこかのよく知るお嬢さん♪的に感じてくれてて、
でも、その場を離れると、存在がリセットされてたのに、
ペコ爺の姿を探すように、私の姿も探してくれるようになったよ♪(*´∀`*)
その日の夜は、まるで修学旅行のように、
興奮して、はしゃいで、はしゃいで、
なかなか布団に入ろうとしなかった婆ですが、
いったん布団に入って横になると、すぐにスヤスヤと寝始めて、
いつもなら、夜中にウロウロ歩き回るところが、
朝までグッスリ寝られたのです♪(*´∀`*)
眠れぬ夜を覚悟してたのに!!ヽ(゚∀゚)ノ
翌朝。
目を覚ましたペコ婆。
私の顔を見て言いました。
〇ちゃん、そこで寝てたんだね♪
うおおおぉーーーーーっ!!((((;゚Д゚))))
私のこと、覚えてるジャマイカーーっ!!ヽ(゚∀゚)ノ
これまで、実家に何度も泊まったけど、
翌朝になって私の顔を見ると、誰?って顏するから、
いつも私の方から、〇ちゃんだよ♪おはよう♪って、
自己紹介してたのに・・・
全私が泣いた(´;ω;`)
帰りの高速バス。窓から見える青空。
ぽっかりハート型の雲が浮かんでいたよ(*´∀`*)
自分の考えてることですら、わからなくなることがあるのに、
ましてや、子供や、家族や、犬の考えてることは、
わかりっこないのかもしれない。
でも、わかろうとすることを、諦めたくはないんだ。
婆は私から、何かを受け取ってくれたのかな。
そして犬も、何かを受け取ってくれてるかなぁ。
もしもそうだったら、嬉しいな(*´∀`*)