第10回福井お散歩トレーニング 2017年11月5日
先日、犬の勉強をしているスクールが主催する、
地元でのお散歩トレーニングに参加してきました。
春と秋の年2回開催しているトレーニングですが、
この秋で5年目、開催回数は10回目になりました。
継続は力なり。とはよく言ったものですね。
初回当時、若犬だったメンバー犬たちは5年の月日と共に、
いい感じに落ち着いた中年犬に育ってきています♪
ガウガウ言い合っていたペコとパリスくんも、ほらこの通り♪
当然私たち飼い主たちも、皆一様に歳を重ねてきたわけで、
いい感じに落ち着いた、中年飼い主に育ってきているかな?
どうかな?( ̄▽ ̄;)
ダク「がんばってることは、みとめるだワンよ」
ありがとう、ダクちゃん( ̄▽ ̄;)
ここに来ると、なんだか楽しいんだったよね。ってことを、
この場所や、犬や、人や、雰囲気で、
犬たちは、思い出すんだろうなぁ。というのは、
犬たちの様子を見ていても、よくわかります。
だって、前回から2回目の参加だった「ななちゃん」が、
あ、この感じ知ってる♪って、ペコと並んで歩いてたもんね。
犬って、凄いなぁ。賢いなぁ。
ところで・・・。
『犬の散歩』って何だろう?
考えたことあります?←って誰に聞いてるんだ?( ̄▽ ̄;)
今じゃ毎日の散歩が、私の嬉しみにもなっていますが、
そりゃもう散歩が辛くて涙した日もありました。
このブログだって、始めたきっかけは散歩の悩みだったもんね。
ふと思ったのですが、色々なペットがいる中で、
散歩が必要なのって、犬くらいですよねぇ。
最近は猫も散歩したりしますけど、基本は室内飼いですもんね。
でもって、
山奥や、草原の一軒家に住んでいて、
めったに犬や人に会わない環境ならば、
散歩の悩みなんて、ないんだろうな。
散歩で対犬や対人に吠えたり、
興奮して飛びついたり、グイグイ引っ張るのも、
対象とするものや、相手があってこそだし、
また、そういう反応を見た周囲の人の目を、
飼い主自身が気にするから、悩みになっていくんでしょうね。
だって、たまに吠えかかってしまい、
こちらがガッカリ凹んだ時に、相手のおばさまが、
「ウチの犬が若かった頃とよく似ているわ。元気でいいわね♪」
なんて優しく言ってくれようもんなら、
このおばさま、もしや天使かと思っちゃうもん。
でも現実は、なかなかそうもいかなくて・・・ね。
犬の習性や本能、欲求を考えると、
犬にとって散歩は、最高のエンリッチメントなのはわかるんだけど、
ウチの犬は吠えるし、怖がりだし・・・
だから、散歩は苦手。という気持ちもわからなくはないです。
『散歩が苦手』なのは、犬というよりも、
飼い主さん自身のメンタルなんじゃないかな?とか。
当たってるかな?
あー。外れてるか・・・ ( ̄▽ ̄;)
スクールのお散歩トレーニングは、天使(笑)の集まりなので、
吠えても、暴れても、誰も嫌な顏をしません。
飼い主さん自身がリラックスしていくことで、
ガチガチだったリードが緩んで、頬もゆるんで、
犬たちは自然の中でたくさん匂いを嗅いで、リラックスして、
この場の良い刺激と苦手だったものが結びついたら、
犬の認知も、なんとなく、ふんわり良いものになっていくような・・・
色んな人がいるように、色んな犬がいて、
それぞれの家庭で、それぞれふんわり暮らしていけたらいいね。
しまりのない終わり方になりましたが・・・ ( ̄▽ ̄;)
私は、こちらで、ペコとのふんわりした生活を手に入れました。
散歩でのリードの緩め方や、
普段の生活のヒントやアドバイスが毎日投稿され、
コメント欄ではお悩みも相談できます。
ペコが嬉しいのは、私も嬉しいし、
きっと、私が嬉しいと、ペコも嬉しいと思うよ。
福井お散歩トレーニングは、また来春に開催します。
この次は是非参加したい!という声を、続々頂いていますからね。
初めて参加してみたいな。という方には、
当方いい感じに育ったパックなので、
安心してご参加頂けると思います。
お問い合わせは、お気軽に♪(*´∀`*)
第9回福井お散歩トレーニング+リードワークワークショップ単発 2017年4月29日
昨日は地元福井で、毎年、春と秋の年2回行っている、
チャーリードッグスクールの、お散歩トレーニングに参加しました。
今回は、これまでのお散歩トレーニングに、
リードワークのワークショップがプラスされて、今まで以上に、
学ぶことの多い時間になりました。
13組、13頭が参加。うち、初参加の方が5組。
愛知から、そしてなんと、はるばる大阪から、遠征くださった方も。
リードワークワークショップ
リードの持ち方からはじまり、その手繰り寄せ方、送り出し方、
止め方、犬がついていきたくなるような動き方・・・などなど、
今まで教わってきたことを、再確認し、また新たな気づきもありました。
引っ張りが強く、体が斜めになって歩いていた初参加の犬が、
3mリードに変えたら、体が斜めにならずバランスがよくなり、
リードを緩め、飼い主さんが後退したら、
嬉しそうについてくる様子も、見る事ができました♪
犬は社会性を持つ動物。
コッチへ来い!とリードを引っ張るんじゃなく、
好きな人についていきたい♪という犬の社会性を、
上手に引き出すことができるリード使いや、動き方、
そして、犬がついていきたくなるような「私」を目指したいなぁ!
そもそも、リードって何なの?
リードは、命綱。
リードは、犬に合図を与えるもの。
などからはじまり、
リードで、犬にショックを与えて、犬を萎えさせる・・・orz
などなど。
リードについては、様々な考えがあると思います。
そもそも、犬にとって、リードって何なの?
リードワークワークショップを受けてみて、
自分に問いかけてみたくなりました。
私は、犬と散歩している時に、
「リードは、私の手の延長」と考えています。
犬と手を繋いで歩くことはできないから、
リードで手を繋いで歩いているような感覚かな。
だから、そんな、手=リードは、犬にとって安心であり、
優しいものであり、嬉しいものであってほしい。
だから、リードワークを上手になりたいなって思うのかなぁ。
これから
犬のことを学んでいると、やっぱり思います。
都会と違って地方は、新しい情報が届きにくく、
犬飼い歴の長い人が言う、昔ながらのやり方を、
何の疑問も持たず、その通りにしてしまったり。
犬に優しいトレーニングですよ♪という謳い文句は表向きで、
それでもダメな犬は、ビリビリ首輪を!
と言っているトレーナーがいたり。
その一方で、犬をしつけなければ!と思った時、
地方でも、ネットからなら情報を得ることができるので、
そこに出ている、古い情報を見て犬に試してしまったり・・・。
間違ったことを次々と試し、犬から信用を失い、
手におえなくなって、捨てたり、厳しい訓練へ出す。
悪いのは犬なの?人は悪くないの?
何かヘンだよ、犬の世界。
犬の能力については、どんどん新しいことが明らかになっています。
犬のトレーニングにも、科学的な知識と方法が使われるようになっています。
たとえ地方にいても、
動物福祉に則った、新しく、正しい情報を、
ひとりでも多くの犬飼いの皆さんに、知ってもらいたいな。
でも、ふと思います。
自分の犬が、もうすっかり落ち着いて、
問題と言われるものもほとんどなくなって、
別に、もう犬を学ぶ必要は、ない。のかもしれないんです。
だのに、なぜ、まだ学びたいのか?
そして、誰かにも知ってもらいたいと思うのか?って。
もちろん、自分の犬との暮らしを、
豊かなものにしたいから。が大きな理由です。
だったら、別に、自分ひとりで学んでいればいいじゃない。
だのに、なぜ、こうやって、知ってもらいたいとブログを書くのか?
たぶん、それは、知ってしまったから。
何かヘンだよ、犬の世界。ってことを。
5年目に入った、福井お散歩トレーニングは、また秋に行う予定です。
お散歩トレーニングができない暑い時期には、座学を予定しています。
地方でも大丈夫!
地方から発信していこう!
北陸の皆様、ご参加、お待ちしています♪(*´∀`*)
認知症で車椅子でも旅行に行けた ~雑感~
◆バリアフリーと犬
ハード面だけでない、ソフト面のバリアフリー。
介護だけじゃなくて、色々な面でも感じることがある。
私の場合は、特に犬関係なのだけれど。
前篇で書いた、利用者や私たちをジロジロ見たり、
指を差してコソコソと耳打ちをする人たち。
これこそ、ソフト面でのバリアフリーから遠い人だと思います。
時々ツイッターで
今日の散歩で、犬をガウガウ吠えさせて、興奮させて、
犬の首をガツンガツンしてけしからん飼い主を見かけた!
そんなつぶやきを見かけることがあります。
そういうつぶやきをする人たちって、自身も犬を飼っていて、
犬のことをよく勉強していたり、生業としている人が多いと思うのだけど。
そうやって批判する人がいるから、
追いつめられる人ができあがるんじゃないのかしら。
少なくとも、犬を飼っていて、犬を大切に思う気持ちを持つのであれば、
そんなことをいちいち批判的につぶやいていないで、
ガウガウ吠えている犬を見ていないで、
さっさと通り過ぎてあげればいい。ただそれだけのことじゃないのかしら。
そして淡々と、
世の中の犬たちが、本当の意味でのバリアフリーな世の中で生きられるように、
優しい「技術」を世の中に伝えていくこと。知らせていくこと。
私はそうありたい。って思うようになった。
◆食べる
母が「食べる」ところを見ていて、
食べることについて、改めて考えさせられました。
「食べる」っていったいなんだろう・・・。
美味しいものを食べた時の嬉しさ。
好きな人と食べる時はもっと美味しい。
温かいスープを飲んでホッとする気持ち。
カリカリと噛める喜び。
給食のあのメニューがもう一度食べたい。
お風呂上りの冷たいコーヒー牛乳は懐かしい。
「食べる」ってきっと人それぞれに、
様々な記憶と結びついているんじゃないかしら。
食べるって、
何をどれだけ、何グラム食べるとか、
この栄養素を摂るために必要とか、
それだけじゃないよね。
そんなことを考えていたら、つぶやいてた。
おいしいと、うれしいは、
— ペコ母 (@peko0421) 2016年10月27日
いぬのなかでは、つながっている。
やさしいおかあさんの手からもらうおいしいは、もっとうれしい。
なんでそんなかんたんなこと、みんなうたがうんだろう?
みんなちょっと、むずかしくかんがえすぎなんだワン。 pic.twitter.com/d1hHPjG0mc
犬のしつけやトレーニングでは、
たべものを使うことが多いのだけど・・・。
そのたべものを、ただ単純に「トレーニングの道具」
としてしか考えてない人が増えてきてるんじゃないかしら。
そんな風に感じてしまっていた今日この頃。
父は施設に入ってからも、母の元へ毎日「たべもの」を届けています。
クッキー、カステラ、リンゴ、チョコレート、せんべい・・・
父が毎日来ることを「理解」はできなくても「感じて」いる母。
そんな父と母を見ていると、
「おいしいは、うれしい」がたとえ科学的に証明されなくとも、
確かな真実である。と私はそう思うのです。
認知症で車椅子でも旅行に行けた ~後編~
さて、2日目。
朝食の前にスタッフさんが部屋へきて、
血圧や、体温を測り、そして、着替えもしてくれました。
朝食も前日と同じように、食に貪欲な母(笑)
お粥の器を自分で持ち、スプーンで口へと運んでいました。
カリポリとした歯ごたえのするものが好きな母。
お漬物、美味しそうに食べてたなぁ♪
◆バリアフリーじゃなくても
2日目はお寺へお参りに。
ここでは、バリアフリーのはずが、そうでなかったらしく・・・。
スタッフさん、ちょっと旅行会社に怒ってました。
参道は石畳で、坂道。
車椅子で上がっていくのは難しそう。
それでも、せっかくだから途中まででも・・・と、
一列になって車椅子で上がりました。
私も途中、少しだけ押してみたけど、無理、無理。
重いし、段差で止まるし、そもそも車椅子押したことないもんね^^;
参道の脇にあったお守りを売るお店の店員さんから、
ここから上は車椅子では無理ですよ。って声をかけられた。
みんながっかりしつつ、けれどもすぐに気をとりなおし、
記念写真だけ撮って引き返しました。
若くてハツラツとしたスタッフさんたち。
介護って暗いイメージがあったり、
インパクトのある事件などが取り上げられるから、
不安になる人も多いのかもしれないけど・・・。
若いスタッフさんたちを見ていて思わずつぶやいた。
未だに施設に入ることを不幸な代名詞くらいに考えてる人がいそうだけど、今時の施設はイメージ違うよ。
— ペコ母 (@peko0421) 2016年10月24日
ホント、自分の目で確かめた方がいい。
スタッフさんたち、若くてハツラツとしてる! pic.twitter.com/nFbkCphW1q
そして感心したのが、
スタッフさんたち若いからか、切り替えが早いこと、早いこと!
バリアフリーでないことを、いつまでもブーブーと文句言ってない。
そういうところ、私も見習わなくちゃ。
◆「ありがとう!」
若いスタッフさんがウンウン言いながら車椅子を押してくれて、
ようやくバスへ戻ってきたとき、
母の口からはっきりと「ありがとう!」と聞こえたのです。
「今、ありがとう!って言ったね!」
スタッフさんと顔を見合わせたよ。
介護の仕事って、
人から感謝してもらいたいから。人のためになる仕事がしたいから。
そんなことだけじゃ続かない仕事だろうな。
でも、たぶん母の口から出た「ありがとう!」は、
スタッフさんにとっても、きっと嬉しかったと思う。
結果としてこういうのがあるから続けられる仕事でもあるんだろうな。
この旅行に行く前は施設に入ってる母のこと、
可哀想とか、でもいたしかたない。って心のどっかで思ってた。
だから、旅行に行って良かった。
家族だけじゃなくて、沢山の人の手によって母は支えられているんだね。
うん。母は幸せものだ。
◆ユマニチュード
この旅行に行く前、母をうまくサポートできるか心配で、
ユマニチュードの入門書に書いてあることを頭に叩き込んでいた私。
実際は、ほとんどできなかったんだけど^^;
アウトプットしとかないと、忘れちゃうからしとこう。
— ペコ母 (@peko0421) 2016年10月25日
あんだけユマニチュードって言ってて、ほとんどできなかったけど(^◇^;)
目線を掴む。目線を捉える。には、かなり手ごたえ感じた。
どうせ言ってもわからない。と諦める前に、しっかり目線を捉えて真摯にお願いするってどうだろう?
母の場合は、それでスーッと落ち着く時もあれば、知らない!とか、わからん!とかキツイ口調で返ってくることもあれば、じっと見つめ返すだけの時もあった。
— ペコ母 (@peko0421) 2016年10月25日
いずれにせよ、何かしらのフィードバックはかえってくるんだよねぇ。
認知症って、何もわからない・・・って言うけど、
本当にそうなのかな?
わかる、わからない。という理解の面で言えばわからないのかもしれないけど、
感じる、感じない。という感覚の面は失われていないと思う。
優しい声、優しい手、優しい目線。
それを持つ人が「真摯にお願い」していることは、
きっと感じてくれる。そう思うんだよねぇ・・・。
◆旅行がもたらしたもの
1泊2日のバス旅行も終わりが近づき、施設へと帰るバスの車内。
行きのバスでは、ほとんど眠っていた母が、
帰りのバスでは、車窓をぼんやりと眺めていました。
そして、時折「おとうさん!」と後ろの席に座る父に呼びかけていました。
行きでは反応があまりなかった母が、
帰りには、自分から外界に働きかけるようになっていたのです。
母の中に何かしらの変化があったのかな。
不安でいっぱい。でも、なんとかなるさ!と自分に言い聞かせていた旅行。
母だけでなく私にも、何かしらの変化をもたらしてくれました。
うまく言葉にできないけれど、大きな何かを。
◆次男の奮闘
施設に到着すると、私は母にお別れし、
すぐに駅へと向かい、新幹線に飛び乗りました。
その日のうちに自宅へ帰らないと。翌日には仕事があるからね。
新幹線で次男からLINEがきました。
そうこうしてたら、次男からLINEきた!
— ペコ母 (@peko0421) 2016年10月25日
雨降っちゃった時のことなんて言っておかなかったから、どうするかな?と思ってたら、自分で判断してカッパ着せて散歩行ったらしい。
カッパの着せ方よくわかったなぁ。
そして、疲れたー!って(笑)
2人ともよく頑張った! pic.twitter.com/8Z98XavtDy
その後、また次男からLINEがきた。
— ペコ母 (@peko0421) 2016年10月25日
ペコ、イライラしてる。
勲章もらった。って。
あー。噛まれたんだな。って、すぐにわかった。
どうやら、雨で濡れたペコの身体拭いて、部屋に入れたら、
— ペコ母 (@peko0421) 2016年10月25日
クッションと格闘してフラストレーション的に次男にガウガウきたらしい。
これは時々あることで、転嫁行動なのだけど、受ける時に噛まれないコツがあるのよね(^◇^;)
次男はモロに受けちゃったんだな(^◇^;)
カッパ着せられて、ちょっと不満げな顏のペコと、勲章手に入れた次男。
次男もペコも、本当によく頑張りました。
ありがとう。ありがとう。
◆エピローグ
そんなこんなで、私にとっては沢山のことを得られた旅行になりました。
その中でも、
プロの方々の介護を丸2日間そばで見られたのは、大きな収穫でした。
そしてね、1番に感じたのは、介護って優しさだけじゃない。ってところだな。優しいのはもちろんそうで、もうそれは当たり前にあることで。けど、それがあるからこそ、しなければならないことに関しては、不安や苦痛を最小限(もしくはなし)にできるような技術が必要なんだ。
— ペコ母 (@peko0421) 2016年10月25日
どんなことでもそうだけど、技術って大事だ。
介護するすべての方々に、ありがとう。って言いたい。心から。
そして、雑感へと続くー
認知症で車椅子でも旅行に行けた ~前編~
遡ること5年前。
加齢による物忘れとは少し違う感じ・・・。から始まった実家の母の認知症。
母と父との二人暮らしな老老介護も、
母が深夜に出歩くようになったことから、いよいよ限界に。
母は、今年の6月から介護施設(老健)に入所していました。
ひと月ほど前のこと。父が私に頼み事があると。
老健から団体旅行に行くのだけれど、それに同行してほしい。
3人での旅行は最後になるかもしれない。なんとしてでも実現させたい。と。
最後だなんて、そんな寂しいこと言わないでよ。と思いつつ、
来年には80歳になる両親。
本当に最後になるかもしれないなぁ・・・。
そんなわけで、月曜日から1泊2日で父と母と私は、
信州へ旅行に行ってきました♪
今日はその記録。
◆プロローグ
旅行の日程は、平日でした。
認知症で意思疎通が図りにくく、車椅子の母とバス旅行。
腰の痛い父も一緒で、私は2人をサポートしきれるのかしら。
それに、平日に家を3日も空けるなんて、初めてのこと。
ペコの散歩や食事、持病の投薬のことも心配。
色んな心配を抱えながらも、
それでも、きっとなんとかなるよね!
なるなる!
家族には、それぞれ役割分担をお願いし、
旅行の前日に、私は実家へと向かったのでありました。
ちなみに、家族の役割分担は・・・
ペコ父=仕事が忙しく帰りが遅いので、朝の色々。
長男=仕事帰りに家族の夕飯(お弁当)の買い出し。
次男=学校から帰って、犬の散歩と、犬のごはん、投薬。
次男には、必然的に最も大変な役割がいっちゃった^^;
◆リフト付き大型バス
介護施設に入ってからの母は、あまり歩く練習をしたがらず、
4カ月の間に車椅子になっていました。
旅行の10日程前に、自分で車椅子から立ち上がろうとした拍子に転倒し、
おでこを切って目の周りがパンダみたいに黒くなってたのですが、
そのアザも薄くなっていました。
施設から旅行に行く参加者さんは、利用者が6名。
付添の父と私。他の利用者さんは、単独でした。
それから、医師と、介護スタッフさんの8名。
驚いたのは、車椅子ごと乗られる大型バスがあること。
真ん中に大きな扉があり、それを外側に倒すとリフトになって、
そのリフトで車椅子に乗ったまま乗車できるようになってるのね。
車椅子は床に金具で固定し、シートベルトもつけられるようになっていました。
車内では、ほとんど眠っていた母。
花を撮る父
サービスエリアでは、全員がバスから降り、
スタッフさんは、利用者をトイレに連れていってくれました。
乗り降りだけでも時間がかかるのに、上着を着せたり、脱がせたり、
施設とは違うトイレでの介助、エトセトラ、エトセトラ・・・
スタッフさん、ほんとすごい!
介護の仕事って、体力勝負。
そして、技術だねぇ。って感心しきりでした。
◆ロープーウェイ
色々な観光地をまわったのですが、ロープーウェイに乗って、
1600mの山の頂上まで行く。というのがありました。
私は、ここでも感心しきり。
バリアフリーってすごい。
ロープーウェイに車椅子ごと乗れるんだもの。
乗車をサポートする従業員さんも、誘導に慣れていました。
まさか母と父とロープーウェイで山の頂上にいけるなんて!!
◆母が歩いた
頂上で、写真を撮ったり散策していた時。
母が急に車椅子から立ち上がろうとしました。
父は、「危ないよ。歩けないよ。無理無理!」と言っていましたが、
スタッフさんは、母の意欲を感じとってくれ、
母の手をとり、歩かせてくれました。
ほんの30mくらいかな。
それでも、母の足は一歩ずつ、前へ、前へ・・・
確実に自分の意志で歩みを進めているのですよ。
認知症って・・・
何もわからなくなる。
自分のことも、家族のことも。
何を言っても、すぐに忘れてしまう。
何を言っても、伝わらない。
自分ひとりでは何もできない人。
本当にそうなのかな。
もし仮にそうだとしても、
今ここにいて、なんだか立ちたい。ちょっと歩きたい。
母はきっとそういう気分になったんだろうな。
◆いまどきのバリアフリー
旅行のお昼はバイキング、それから夕飯は旅館でのご馳走でした♪
そもそも旅行の企画をする時に、
バリアフリーなところを選んだと思うのですが、
バイキングをしたレストランも、宿泊した旅館も、
バリアフリーが行き届いているなぁ。と感じました。
バリアフリーというのは、その施設の床に段差がない。とか、
通路に手すりがついている。とか、
そういうハード面の事を言うだけじゃなくて、
関係する方々の心。ソフト面がバリアフリーっていうのかしら。
介護を必要とする人と接することに慣れている。
そんな風に感じました。
その反面・・・
慣れていない方々。これは一般の人です。
バスの乗り降りの際、リフトから車椅子ごと降ろされる利用者や私たちを、
好奇な目でジロジロと見ながら通り過ぎる人。
指を差しながらコソコソと耳打ちをする人。
一般の人の中には、きっと私も含まれるんだろうな。
以後、気を付けよう。そんな風に反省もしました。
◆食べる!食べる!
バイキングも旅館での食事も、母は食に関して貪欲でした(笑)
食器を持ちたい。食べ物を口に持っていきたい。
なんなら手づかみでも食べたい(笑)
食事介助は私ではなく、スタッフさんがしてくれました。
何かあるといけないからかな^^;
旅館でのご馳走なので、まったく普通の食事です。
刻まれていないので、スタッフさんはキッチンバサミで小さく切ったり、
そのまま食べられそうなものは、そのままで。
母は、食材によっては、
自分で食器とスプーンを持って、
なんとか口に運ぶこともできていました。
好きなものは、「美味しいよ♪美味しいよ♪」と言いながら、
口触りが悪いものや、ちょっと好きじゃないものは、
口からプイっと出して(笑)
とにかく、食べることに真剣に向き合っていました。
スタッフさん曰く、いつもより沢山食べるし、
いつもより食べさせるのが楽♪と^^;
それって、ただ何かしらを食べる。だけじゃない何か。
旅先とか、旅館とか、人たちの雰囲気、隣にいる私・・・
「食べる」って、ただ「食べる」だけじゃないものが、
やっぱりあると思うんだよねぇ。
◆深夜0時のオムツ交換
そうそう。
夕飯の前には、旅館の貸切風呂でお風呂にも入れてもらいました。
夕飯の後は、歯磨きもしてもらって。
さて、各自部屋に戻って寝る時間。
スタッフさんは、母を車椅子からベッドに移してくれました。
すぐにスヤスヤと眠る母。
「0時にオムツ交換に来ますから、鍵を開けておいてください。」って。
その時のつぶやき。
0時にオムツ交換に来ます♪って言われて、
— ペコ母 (@peko0421) 2016年10月24日
あぁ、夜中にオムツ替えるのって睡眠を妨げて良くないって本に書いてあったよねぇ…って内心思ってたのだけど。
0時に来たスタッフさん、凄い手際よさで、あっという間に交換し終えて、婆は睡眠妨げらるどころか、グーグー寝てる(笑) pic.twitter.com/eKZxBdWqbp
このつぶやきの通りで。
スタッフさんの手際の良さに驚いた深夜。
これをつぶやいてるのが、0時8分だから、
いかに早いかってのが、わかるよね。
その後、朝までグッスリ眠り続けた母。
こうして、あっという間に一日目が終わったのでした。
ー後編へ続くー
第8回福井お散歩トレーニング 2016年10月9日 福井グリーンセンター
昨日は小田原から犬の先生をお迎えし、
お散歩トレーニングという名のパックウォークに参加しました♪
春と秋の年2回、心待ちにしていた時間。
振り返ってみると今年で4年目。
そして、8回目になるのねぇ。
一般的な「犬のトレーニングの場」と考えると、
4年間で8回というのが、多いのか少ないのか、
それはわからないけれど・・・。
それでも、確実に犬たちは成長し、
そして、それを支え続けてきた飼い主である私たちの「飼い主力」も、
犬たちの成長と同じようにアップしていることは、
自信持って言えるんジャマイカ!そう強く感じた時間でした。
うーむ。長文な予感・・・ ( ̄▽ ̄;)
◆パックウォーク
遡ること4年前。
柴犬に超激しく反応してしまう。だったボルゾイのパリス君。
これは昨日。トレーニング前かな?
前を歩くパリス君は、時々立ち止まってゆっくり振り返りながら、
後続がちゃんとついてきてるか確認しながら歩いていました♪
パリス君。
たぶんコチラへ向かう道中から、そして、公園に到着した時から、
ん?これは例のヤツだな♪って、ちゃんと理解してたんじゃないかなぁ。
少なくとも後ろからペコと歩いている私の目には、
パリス君のゆったりとした歩様がそれを物語っているように映ったよ♪
彼にとっては、永遠のライバルだった柴犬が、いつしか仲間になっていった。
犬には元々そのチカラがあるのかもしれないけど、
人だって色々な人がいるように、犬だって色々な犬がいて。
認知の仕方だってそれぞれで。
だから、それをゆったり見守り、時に導くのが私たち飼い主の役目。
そう。慣れさせよう。ではなくて、元々犬に備わっているチカラである
社会性、社会欲を上手に引き出していく。
パリス君のママさんも、あんなにキュートな笑顔だけどさ。
色々あったと思うよ。うん。
◆初参加
そして昨日は、ご主人の単身赴任先へ遊びに来ていたご家族が、
足をのばして参加してくれました♪
普段は、小田原でのトレーニングに参加されているそうです。
犬を見ると吠えて、それから転嫁的な行動が出る。
そう聞いていたけれど・・・。
時々「ギャウギャウ!」ってしてる姿が、
かつてのペコと重なって、じんわり(*´∀`*)
犬の先生曰く、
ライチ君。吠えながらも、しっかり瞬きしてるよ。って。
そうなのよねぇ。
私たち飼い主って、犬の頭や背中しか見えないから、
その時の犬の表情ってわからなくて。
だから、「ギャウギャウ!」だけを見て焦ったりしちゃうんだよね。
でも、犬は何かしらのシグナルを発しているんだろうね。
人がそれをキャッチできないだけで。ね。
そんなライチくんも、
パックで歩いているうちに、どんどん落ち着いてきて、
楽しそうに歩いていて、嬉しかったなぁ♪
犬だけじゃなくて、飼い主さんたちも笑顔になれる(*´∀`*)
それって、自慢じゃないけど、この空気感だと思う。
自慢してるけど ( ̄▽ ̄)
普段の散歩だと、
吠えたらどうしよう。
犬に会ったらどうしよう。
そうやって、つい肩にチカラが入ちゃう。
でも、この場所ではそんなチカラが抜けていく・・・。
誰も責める人がいないから。だから安心してね。って。
みんなそう思って参加してるからね。
ライチ君のママさんから、
もしも次にタイミングがあったら、また来たい♪って言葉を頂きました!
みんなでお待ちしています♪
◆いい味出してるゴンちゃん
滋賀県からやってきてくれた、ゴンちゃん!
この仔の明るさは、天性のものもあるかもしれないけど、
ご家族に愛されて育っていくことで、
ますます「いい味」が出てきてるよねぇ。 ってそう感じます。
オヤツキャッチも得意だワン!
オヤツが大好きで、人も大好き!
それって、とても素晴らしいことだと思うよ。
人=いい人
ゴンちゃんの中でそれが確信となってる。
だから、人のことも、大切に感じてくれてる。
私の手からあげたオヤツ。
大きなお口のゴンちゃんなのに、
小さなオヤツをとても優しく食べてくれた。
そして、もうないよ。って言ったら、
ちゃんと理解してくれたよ♪
オヤツをあげると興奮する。
オヤツを奪い取るように食べる。
何かと云々言われがちのオヤツだけど、
それって、与え方なんじゃないかなぁ・・・。
そんな風に言ってみる ( ̄▽ ̄)
◆柴犬たちの成長
心も身体もすくすくと、素直に育ちつつある柴犬3頭。
5歳の陣君。
2歳のこたろー。
6歳のペコ。
それぞれに、それぞれの表情があって、面白いね。
そりゃ散トレが始まった当時、4年前は、
柴犬的必要なスペースを取ることを心がけたり、
偶然近づきすぎてガウガウ言い合ったりしたこともあったさ。
もちろん4年たった今も、私たち飼い主が心がけることはあるけれど。
まず驚いたのは、陣君とペコの関係。
近づいた時の、身体に走る緊張感が全くない。
筋肉が緊張しないっていうのかしら。
鼻先突き合わせてても、その鼻先に緊張感がない。
それは陣くんの飼い主である、ばぁばちゃんも気づいたようで、
2人の飼い主は、犬たちの関わりを温かく見守りました。
以前は近づいちゃって、
「やんのかこらー!」だったのが、
「あ。お久しぶりですね」に変わったみたいな(笑)
2ワンとも、大人になったねぇ。
それから、2歳のこたろー君と、ペコ。
こたろー君は2歳なだけあって、1人で盛り上がってて面白かった(笑)
1人で「遊ぼう!」ってプレイバウして「ワン!」と吠えて。
そんなこたろー君に、6歳のペコは横向いて「相手にしないよ」って(笑)
2ワンがシンクロしていたところが楽しかったよ。
まるで兄弟みたいでしょ(*´∀`*)
こ「なにしてるですか?」
ペ「芝生でアゴを掻くときは、こうするんだぞ」
こ「なるほど!」
こ「先輩!こうするんですね!」
ペコ「うむ」
犬も人も、学習には色々あるけれど、模倣学習ってあるんだよね。
こたろー君の成長ぶりと、2ワンの関係。
これからがとても楽しみです♪
◆リードワーク
長くなってきたけど、これだけは書いておきたい。
私の犬のスクールは、3mリードとハーネスを推奨しているけど、
先生の考えは、その限り、絶対!というものではなくて。
道具そのものよりも、むしろ、
その扱いに気を付けましょう。というもの。
ハーネスをつけてるからと言って、
ハーネスだからこれくらいいいでしょ!って、
グイグイ犬を引っ張って動かしていたら、
それは犬に優しいとは言えない。
首輪でも、首や身体に負担のないリードワークを心がけられれば、
犬にとっては、首輪の方がいいよね。
そもそもハーネスに慣れてなかったり、
ハーネスを身体に装着することを嫌う犬さんだっている。
それがつけられるようになることも大事かもしれないけど、
日々の散歩は毎日のことだし、待っちゃくれない。
犬の身体の構造を考えることも大切。
無理な姿勢のまま横につけるよりも、
犬の身体の構造に沿った形で犬を動かして横につける方がいいよね。
どうやったら、犬が動いてくれるのかな?
リードワークのレッスン中。
そうそう!
忘れちゃならない、リスクマネジメント!
長いリードは危険、とか、
長いリードは広い場所で呼び戻しのトレーニングに使うもの!
長いリード反対!という声もあります。
うん。わかる。
人や車の通る場所で、
だらんと伸ばしたまま使うのは、私だって反対だ。
3mリードが流行りつつあって、それを使うのはいいけれど、
間違った使い方をしてたら、批判が起きるのは当然。
また、正しく使っていても、長いリード。という、
それだけのイメージで批判されることもある。
もともと私の犬のスクールは今までずーっと、
このリスクマネジメントを含めた3mリードの使い方を、
教えてくれていました。
だから、昨日参加していた飼い主たちは、
意識せずとも、正しい使い方をしていたのだけれど・・・。
長いリードを使う飼い主たちは、批判に批判で返すのではなくて、
その使い方を正しく行うことで、イメージを変えていかなきゃね。
◆来年の春に向けて
お散歩トレーニングは、来年の春も開催の予定です。
リードワーク中心のものになるかも。です。
そしたら、単独でも参加してもらえるから、
犬を連れてくることに不安がある方にも、来てもらえるかな?どうかな?
昨日の楽しかった余韻がまだなんとなく続いてて、
今朝の散歩も、リードの扱いに気をつけた私です。
春の再会の頃には、もっと上達していたいなぁ♪ヽ(゚∀゚)ノ
ゆっくり歳を重ねましょう
今日は日向ぼっこで庭に出たペコを、
久しぶりに一眼レフで撮ったよ♪
すっかり大人犬の顏になってるなぁ。ってしみじみ。
目の周り、白くなってきてるねぇ。
そうなると、小さい頃の写真を見たくなるのが、世の常でして。
1歳半の頃のペコ。
シュ!ってしてる(*´∀`*)
この頃には、散歩での私に対するガウガウ噛みも、
ほとんどなくなっていたよ。
このガウガウ噛みというのは、
若さゆえな混乱や葛藤、フラストレーション。
そういう色々なものが合わさった転嫁的な行動なのです。
これを、犬になめられるとか、人が上にたたねば。とか、
そういう今では誤りとされている情報でもって、
ガツンとショックをかけたり、叱ったりするのは間違いなんだよ。ってことを、
一人でも多くの犬飼いさんに知ってもらいたいと思っています。
そんなわけで夕方の散歩は、ペコ父と3人で行き、
お久しぶり~ふに、私はペコの専属カメラマンになったよ♪
走る~♪走る~♪おれ~た~ち♪
ふんわりしてる♪
遠くのおじさんをみてたよ♪
私が遅れると、ちゃんと待っていてくれるんだよねぇ。
蕎麦の花♪
一眼レフで撮ったけど、iphoneで撮ったのとあんまり変わらない(笑)
そして、今日も夕焼けが美しかったな。
犬たちの明日が、どうか良い日でありますように。