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ペコさんくれろ

育犬日記@黒柴ペコ

もしも認知症になったら、私はどうしてほしいだろう。

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夕べ、観たいものがなくてTVのチャンネルを変えていたら、

たまたま放送大学の「認知症と生きる」という番組があり、

その第8回、9回の講義を視聴しました。

 

テーマは、認知症の歴史や、行動の特徴。

 

今では認知症への理解もすすみ、

認知症患者の尊厳を守ることに重きを置くケアが一般的になりつつありますが、

ほんの数十年前には、医療や看護の世界でも、

まだまだその行動・心理症状への理解が少なく、

閉じ込めや、身体拘束が当たり前のように行われていたのですねぇ。

 

当時、看護の世界に飛び込んだ若いナースは、

その指導に戸惑い、疑問を抱きつつも、

段々と慣れが生じて疑問を抱かなくなり、

ベッドに縛り付けることも、日常になっていった。

 

1996年に、イギリスのトム・キッドウッドさんという臨床心理士が、

認知症の症状は次の5つの要因が相互に作用して起きることから、

この要因を理解した上で、適切なケアを行うことによって、

認知症自体は治癒することはないけれども、

そこから起きる行動・心理症状は改善することができる。

という考えを提唱したそうです。

 

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5つの要因

①脳の障害

②健康状態

③生活歴

④性格

⑤環境

 

それを踏まえたうえで、

 

①それは本当に問題なのか

②どうしてそれが問題なのか

③誰にとっての問題なのか

④行動によって何を伝えようとしているのか

⑤生活の質を向上させることで改善できないか

 

という事を考えていきます。

 

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患者そのものが悪いのではなく、

周囲の環境や人が、困った行動・心理症状を起こさせ、

不適切なケアによって、

ますます症状を悪化させてる場合が多いってことなんだろうな。

 

ベッドから転落することを防ぐため、ベッドに拘束したり、

点滴の管を外すのを防ぐため、手足を縛りつけたり。

 

〇〇しないよう、〇〇していた。ってことですね。

 

ところがそれを止めてみたら、

寝たきりにならずにすむ人が増え、

口から食べられるようになる人が増えた。

看護や介護の困難さを減らすためにしていたことが、

逆に、困難さを増やしてたんじゃないか?と気づき始めたような。

 

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「抑制(身体的拘束)廃止 福岡宣言」というのが、

福岡の10の病院で1998年に宣言されたそうです。

 

老人に、自由と誇りと安らぎを

①縛る、抑制をやめる事を決意し、実行する

②抑制とは何かを考える

③継続するために、院内を公開する

④抑制を限りなくゼロに近づける

⑤抑制廃止運動を、全国に広げていく

   

これもね、当時はけっこうな反発があったんだって。

問題行動を防ぐために、縛らざるをえないのに・・・。という声とか。

 

なんだか、

動物福祉、犬のしつけの世界に似てなくもないな。って思いました。

 

私がもしも認知症になったら、どうしてほしいだろう。

私がもしも犬だったら、どうしてほしいだろう。

 

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この宣言から18年たって、今はどうなのかな?

これからどうなっていくのかな?

人の認知症への理解のように、

犬たち、動物たちへの理解は、まだまだこれからなのかなぁ。