セラピー活動@ペコ
GW後半の初日。
ペコを連れて、実家へ行きました。
本日は、長文です ( ̄▽ ̄;)
母が病気ということと、その母がペコの訪問を拒否していることから、
今までは、私がひとりで実家へ通っていました。
けれども、この先いつ何が起きるかわからない。
その時、ペコをどこかに預けることや、連れて行くことを考えた時、
ペコのガウガウや、噛みが頭をよぎってしまい、
そこから一歩が踏み出せず、悶々としていました。
以前の記事はコチラ→現実逃避(2014年01月13日)
この記事を書いた時は、まだペコの発作が起きる前のことです。
今通っている病院は、ペットホテルもあるので、
もしどうしても連れていけない時は、
そちらに預ける。という選択肢がひとつできました。
病院へ預けるにしても、実家へ連れて行くにしても、
ペコには何らかのストレスがかかります。
同じストレスであれば、
家族と一緒にいた方が、ペコにとっても家族にとっても、
安心できるんジャマイカ?
でも、実家には、病気の母・・・・。
そんな時、私の頭に浮かんだことがあります。
「アニマルセラピー」
こちらに簡単な解説と事例があります。
介護高齢者ドッグセラピー普及協会
介護が必要な方々が、犬と過ごすことによって、
動けなかった身体が動くようになったり、
言葉が発せられるようになったり、
いきいきとした輝きがみられるようになったり・・・。
犬という動物は、人に寄り添い暮らしてきたその歴史から、
このような方々に対して、なにか不思議な力を持っている。
ペコは、ガウガウで、しかも「噛み」が出る仔で、
そんなペコが「セラピードッグ」になれるわけがない。のですが、
そんな事をモヤモヤ考えていた時、
一冊の本に出会いました。
名医ジャスティン 奇跡を起こすセラピードッグ (介護ライブラリー) (2008/11/28) 生長 豊健 商品詳細を見る |
ペコと同じ黒柴のジャスティン君。
怖がりで、臆病な仔なのですが、
なぜか、自分を必要としている人がわかり、
そっと寄り添うことのできる仔なのです。
そして、もう一冊。
ボランティアで活動をされている犬友さんにご紹介いただいた本。
セラピードッグの子守歌 認知症患者と犬たちの3500日 (介護ライブラリー) (2011/11/08) 真並 恭介 商品詳細を見る |
この本に出てくる仔たちや、実際に活動している仔たちは、
セラピードッグとしてのトレーニングを積んだ仔たちです。
だから、ペコが同じようにできるとは思っていないのです。
けれど、連れて行くにあたり、少しでも知識を入れたいと思いました。
いよいよ出発。
サービスエリアでは、なかなか調子良いペコさん。
ベンチで隣の家族が賑やかにしていても、
ガウることなく、落ち着けていました。
おぉ!すごい成長ぶり!!←当社比 ( ̄▽ ̄)
実家へ着くと、出迎えた母は、
開口一番「犬はキライだって言ったのに!」( ̄▽ ̄;)
実は何度か、実家へ連れて行ったことがあるのですが、
ペコは、家に上げてもらえず、庭に係留されていました。
でも今回は、どさくさに紛れ、玄関から入ってしまいました。
母は、認知症が進行しているせいか、
以前の時のように、断固として家に入れない!とはならず、
どさくさ紛れに、紛れてくれました(汗)
もちろんリードをつけてます。
いつでも止められるように。
ペコ爺や、母が急に立ち上がったり、
部屋を出入りする時は、ガウガウ!と反射的に吠えてしまいますが、
落ち着くことができれば、こんな風にしていられました。
お互いに、少し慣れたところで、ご近所散歩へ出かけました♪
ペコ爺が、リードを持たせて♪と言うので、
ペコのリードを預けると、ペコも躊躇なくペコ爺と歩き出した!
この3ショットを見ただけで、もう大満足な私(´;ω;`)
家へ帰る道、初めてなのにペコにはわかるんですね。
誘導しなくても、自分で今来た道を帰ります。
犬の帰巣本能って、本当にスゴイ!!
散歩から帰り、少しずつ距離が縮まります。
おばあちゃん、
おかしをつくえのうえにおいてくれるのはいいけど、
よし!っていわれるまで、ぼくたべないんだよ。
写真でわかりますが、リード、外しています。
ガウガウや、噛みが出る可能性がある仔を、
この状態にすることは、推奨される事ではないかもしれません。
十分な注意を払っていることを前提とした状態です。
なので、良い子はマネしないでね^^;
母は、つい先ほど散歩に行ったことを忘れています。
庭の花の名前が、ツツジというのも。
そして、今飲んだお茶のことも忘れてるのに、
部屋をウロウロしてるのが「ペコ」で、
そのペコが、
おなかすいてるんじゃないか?
おしっこしたいんじゃないか?と、心配できるんですよね。
不思議です。
そして、なぜか、母のそばにいることが多かったペコさん。
ペコを見ては
「この仔、よう肥えとるねぇ!」
実家にいる間、何度聞いたでしょう( ̄▽ ̄;)
ペコも疲れているだろうから、寝かせようとして、
次男とペコ父が横になってみたり・・・。
でも、ぐっすりは寝られないペコ。
夕方になり、眠気と疲れから、
母へのガウが激しくなってしまいました。
せっかく慣れてきたのに、
母からの信頼が一気に崩れ去った。
「怖い!怖い!だから犬は嫌って言ったのに!」
その波長が、ますますペコに伝わって、
相乗効果のガウガウ!!((((;゚Д゚))))
眠気で頭は朦朧としてるのに、
神経だけ張り詰めてると、
人の動きや音に敏感に反応してしまうようで、
しかも朦朧としてるから、ほぼ反射的なガウ!です。
母に、
「ごめんね。疲れてるけど、眠れないみたいで、
神経がピリピリしちゃうみたい。」と言うと、
「そりゃぁ知らん場所だもんねぇ。私だって眠れないわ。」
認知症というのは、
理性的な面が先に失われていき、
感情的な面は、ずっと残ると言います。
私の言葉や、ペコの状態が伝わったことが、
とても嬉しかった。
母にはまだ、思いやりの感情は沢山残っていました。
そんなわけで、プラス思考で行こう!!
まだまだ。ペコ活動に、改善の余地はあるある!!
色々ありましたが、収穫は、いっぱいです!
諦めることなく、かと言って、焦ることなく、
次につなげていきたいと思います。
それから・・・。
私のペコ活動に、協力してくれたペコ父と次男に、感謝します。
夏休みや、お正月。
数年前までは、沢山のご馳走を用意して待ってくれていたおばあちゃんが、
今では、お茶も入れられなくなって、ごめんね。
私が謝ることじゃないけれど。
私もどうしていいか、まだわからなくて、
試行錯誤で迷惑かけてしまうけれど、
これからもよろしくお願いします。
名医ペコさん。
お疲れ様。ありがとう。
また行こうね♪
※文中にも書きましたが、セラピー活動とは言っても、
家族間のものであり、あくまでも個人的なものです。
その点、ご理解下さい。
「父さんと、うちの犬」アルツハイマーの父が、言葉を取り戻した瞬間
以下、上記リンク先より抜粋
進化の過程を思えば、
ヒトは "言葉" を得る前からずっと意思疎通をしてきた
「言葉を使えない」という壁に、
しばしば僕らは諦め、心を閉ざしてしまうけど、
表情・姿勢・ジェスチャーなどの非言語交流を含めた、
コミュニケーション全体の大きな海のような世界の中で、
言語はごく一部の方法でしか無いことを忘れないでいよう