ペコさんくれろ

育犬日記@黒柴ペコ

痙攣発作

記憶が新しいうちに、覚書の意味も込めて。


日曜の夜。
それは突然に・・・。



ペコ父は、町内の集まり。
長男は外出。
そして、次男は自室にいて、リビングには、私ひとり。


私は、母の病気の参考になるかもしれない、との思いから、
夜9時から放送していた「アルツハイマー病をくい止めろ!」
という番組を、テレビの前でかぶりつきで見ていました。


9時30分くらいになった頃でしょうか。


それまでソファで眠っていたペコが、
ふいにソファから降り、オスワリをした状態で、
私を見つめてくる視線を感じました。


夜んぽ(排泄のみ散歩)の催促ね♪と思った私は、
「もう少しで終わるから、待っててね♪」と言い、
また視線をテレビに・・・。


オスワリをしているペコは、
なんだか落ち着きなさそうに、そのまま私を見つめています。


その視線が、なんとなくいつもの催促とは違う気がして、
なんだかおかしいな・・・。と思って、
あらためて、ペコを見ると・・・。


オスワリをしたまま、その後ろ足が震えてきました。


ん?!やっぱりおかしいっ!!



と思ったと同時に、ガクガクと全身の痙攣が始まり、
歩こうとするものの、後ろ足が震え、背中を丸め、
うまく歩けず、そのままバタリと横に倒れました。
両手足は真っ直ぐに伸び、時折バタバタし、
目は半分白目になり、ヨダレを流し、そして、失禁・・・。


突然の事に何が起きたのか、パニックになってしまった私は、
ペコの名前を呼び、そして、首の下に手をまわして・・・。


そこに、ちょうど帰ってきた長男。


ペコの様子を見て驚き、あわてています。
長男に、タオルを持ってきてもらい、
そして、ペコ父に電話するように言いました。


「ダメだよ。お父さん、出ない。ペコ死んじゃうの!?」と長男。


「わからない!何が起きてるのか!」


とても長い時間だったように思えますが、
だいたい2分くらいで痙攣が収まり、意識が戻ったペコは、
立ち上がり、そして、何事もなかったように、歩きはじめました。


そこへ、ペコ父が帰ってきました。


普段と変わらない様子のペコとは対照的に、
呆然としている私と、長男。
部屋には濡れたバスタオル類。
私は、つい今まで起きていたことをペコ父に話し、
すぐに、かかりつけの病院へ電話をしました。


病院は、先生のご自宅にもなっていて、
緊急の時には、電話に出て下さるのですが、
今回も、甘えてしまいました。



電話に出た先生は、興奮して話す私の言葉を、
とても冷静に聞き、最後まで聞き終わると、
静かに話しはじめました。



ペコがまだ3歳と若いこと。
そして、短時間に元に戻ったことなどから、
おそらく「てんかん」の発作であること。


今後も起きるかもしれないので、
とにかく、記録をつけるようにすること。


心臓病や、ホルモンが原因になることもあるが、
それは、各種検査をして、消去法で、探っていくことになる。
それでも原因がわからなければ、
最終的に、神経系の疑いということで、
CTやMRIで検査ということになるが、
それでも、原因が特定できないことも多い。ということ。


痙攣が、短期間の間に繰り返す、また、
痙攣の時間が長い。場合には、
緊急を要すること。


発作が起きている間は、
犬を抱いたり、口元に手を持っていかないこと。
意識がない犬が、噛みつく恐れがあるので、
静かに見守ること。
その際は、しっかり観察し、時間を計ること。


今回は、早く元に戻っているし、
このまま経過を観察すればよい。ということ。



突然の事で動揺し、パニックを起こしていた私ですが、
静かに話す先生のおかげで、
少しずつ、冷静さを取り戻すことができました。



そういえば・・・。

夏の終わりごろ。
フェイスブックの記録をさかのぼると、9/26日のことでした。
その日は、大学からお昼過ぎに帰ってきた長男が、
ペコの「おもらし」を発見し、片づけてくれた事がありました。


室内では、ほぼ100%おしっこをしないペコが、
珍しく、出ちゃったんだね。
少し涼しかったんだろうか・・・など、
その時は、そんな日もあるよね。なんて、
さほど気にしていなかったのですが、
今思うと、ひとりで留守番中に、発作が起きていたのかもしれません。


また、小さいころから時々耳が傾く(頭が傾く)ことがありました。
お散歩中に、少し驚いたり、怖かったり、
ふとした拍子に、耳が傾くのです。

気になって、病院へ連れて行った事もありますが、
たいていは、外耳炎という診断で、耳を掃除して、終了。でした。

それでも、ずっと気にかかっていました。
外耳炎などではなく、前庭疾患のように思えていたのです。
病院では、それを訴えても、
ほぼ、相手にしてもらえませんでしたが^^;


それから「てんかん」の症状を調べていて、
その症状には、今回の発作のように、
はっきりわかるもの。と、そうでないもの。があるという事を知り、
そういえば、ペコも、身体をブルブル!と震わせるのとは、
少し違う、頭をユラユラと、振ることが度々ある事を思い出しました。


それから、時々、激しく興奮した後に、
なんとなく気持ちが良くない。と感じているような、
そんなふうに見える時もありました。



もしかすると、これらの事は、突然の発作と繋がっているんじゃないか?
今までずっと気にかかっていた事が、
なんとなく納得できたような。
いや、確信できたような、そんな気がしています。



病気の母の元へ、ペコを連れていくべきか、
それとも、シッターさんに世話を頼むか、
ペットホテルに預けるか・・・など、
思い悩んでいた私ですが、
ペコが、自らその答えを、はっきり示してくれました。


現実逃避してる場合じゃない!
ペコが引っ張り上げてくれたんだね。




これからも、きっと同じような事が起きる。でしょう。
だのに、恐怖とか、落胆とか、悲壮感とか、
そういうものが、不思議と沸いてこないんです。



なんだろう・・・
こんな日が来ることが、
ずっと前から、わかっていたような、
すでに、覚悟ができていたような。
今そんな心境なのです。




この大切な命。
私が、私たち家族が守らねばなりません。



子供たちには、もしまた「発作」が起きた時、
私がいなかったら、どうすればいいのか、伝えました。

子供たちも、それぞれ、
ペコへの想いを新たにした事でしょう。


その後のペコ、元気です!
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ペコ家の全員が、今まで以上に、
ペコが今ここにいること。
生きていてくれること。
元気にしてくれていること。が、
たまらなく嬉しく、
ただそれだけで、ありがたい。と感じています。


何があっても、大丈夫!

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発作に関しては、先にフェイスブックへ投稿していまして、
沢山、励ましの言葉を頂きました。

同じような発作を経験するお仲間さんも多く、
私にとっては、心強い限りです。

犬を学んできて、本当に良かった。
今、こうして、落ち着いて記録できているのは、
これまで学んできたこと、
それから、お仲間さんのおかげだと、
心から感謝しています。


ありがとう。ありがとう。
そして、これからも、ペコ家をよろしくお願いします。